一緒に行ってくれると快く言ってくれたトリコ嫌いの友人を連れて（笑）アニメツアーに行ってきました！
いや、嫌いっていうか、絵柄が受け付けないって言われたんですけどね・・・うう・・・

同人イベントは行くけど、公式のイベントは初めて行くので、ドキドキ。
台風で一人だったら行かなかったかもしれません。
逸れて良かったです。

友人と最寄駅で待ち合わせて、地図を見れば、普通に９０度違う方向に歩きだそうとするところを「本当にそっち！？」と友人に止められました。
いやぁ、一人じゃないって素晴らしい。
会場はあまり混む事もなくすんなり入る。

座席指定券、５列５番。
・・・ココ！！
一気にテンションが上がりました！

サイン色紙展示を一通り眺める。
サイン色紙のトリコは気合入ってました。
ホケガミの藍本先生は絵が綺麗。
コピックの色の出し方は岸本先生が好きです。

さらっと眺めて、中へ。
招待制だからか、結構空席も目立ちました。

５列目だけあって、結構前方端の席。
映画館じゃ、絶対私は選ばない席です。
しかしココナンバーであるからして、不服など微塵もない！
そんな訳でココの膝に乗る気持ちで席についてみる。
いや、別に普通の椅子でしたけど。
きっとココの膝はもっと硬いんだろーなｗ

・・・ごめんなさい。
この前振りはただココナンバーを自慢したかっただけだよ（殴）

べるぜが最初。
一話目のどんぶらこ辺りの古市のツッコミ三昧は楽しかったです。
でも叫び過ぎて「わーるーなー！」って台詞が聞こえませんでした。
そして話の展開は非常に速かった・・・
そんな展開でいけばアニメ化しても３話くらいで終わるんじゃないかなぁ。

こう言ってはなんだが、スケットよりレベルＥのアニメ化が楽しみ。
ブリーチはそこそこ面白かったけど、テガミバチとぬら孫は微妙・・・

そしてトリコ。
初期アニメツアーはトリコ顎尖り過ぎ！と言われてましたし、映画化の予告は昭和アニメ！？みたいな絵柄だったけど、今回が一番作画が原作に近いと思います。
小松も可愛いし、絵柄は今回ので毎回やれば良い！
けど、時々トリコの髪が異常に長いような気がするんですが、気のせい？
一部いきなりロン毛になってる！みたいな。

青髪ロン毛・・・に筋肉質はビミョーだなぁ。
細面なら似合ったかもしれませんが、それは既にトリコじゃないですしね。

二人で危険区域のハントから始まります。
でも肝心の食材となかなか出合えず。
そんな中貴重なフライドバードを発見して小松が驚かせて逃がしても、笑って済ませるトリコ。
何故か食いしん坊のトリコがのんびりしてます。

あれか。
レストランの食材を得る目的を果たしてしまえば、ハントがあっという間に終わってしまうからか？
デートか！
デートのつもりか！
食べ物より小松とのデートを取ったのか・・・！
愛・・・！
いや、一週間のデートコースってもうデートじゃなく婚前旅行か・・・

このまま小松が一人騒いでにゃーにゃー言ってるのかと思いきや、危険区域で子ども３人を見つけ、小松が保護者顔！
大人な対応すれば、おじさん扱いです。
まぁ、１００センチ前後のお子ちゃま達にかかれば、２５歳はおじさんか・・・トリコは否定してましたがｗ
小松って子どもかと思ったけど、食材を目にした時に可愛らしくなるだけで、子どもと一緒にいればちゃんと成人しているように見えました。

方向が一緒だから、今ここで離れるよりは、と子どもと一緒に行動する二人。
トリコって本当、知られてるのは名前だけなんだよなぁ。
美食屋トリコのようになるんだ！とカイ君（not白い犬）
青髪・２ｍ越え・頬の三本傷は全く気付かれてない・・・？
この辺がいつも不思議な訳ですが。
でもワールドキッチンとかグルメタウンとかにいれば気付かれる・・・ゾンゲ含め、田舎っこだから気づいてないだけ？

ドラムノドンに追いかけられる小松。
トリコは笑顔で子ども三人抱えて走ります。
微妙にジャンプのファーニップに追いかけられてる小松とトリコを想像してしまいます。
でも違うのは、小松と猛獣の間にトリコが入ってないことだ、馬鹿ぁ！

ヒロイン放置で「逃げろ～」ってそりゃ料理人小松に無茶な話です。
肉は不味いから殺さない方針。
「助けてー」
って台詞に実際に動いたのはテリーでした。
テリコマか！
いや、トリコの指示だけども。

テリーに逆向きに乗る小松かわゆす。
そしてドラムノドンはテリーの威嚇であっさり逃げ帰りました。
じゃあ最初からやっておけよ！とツッコミたかったのは言うまでもなく。
それともトリコが四人抱えれば良い話だと思ったのも言うまでもなく。
やっぱりこの時期の二人はまだコンビじゃないんだろうなぁ。

一応谷に渡された丸太を渡る時はトリコ先頭、真ん中子ども達、小松最後尾で皆をロープで縛って歩いてます。
「時々突風が吹くから腰落とせ～」
・・・真っ先に足を滑らせたのは、子どもじゃなくヒロイン小松だったと思うのは気のせいですか？
まぁ、四人の体重揃えても、トリコの体重を超えないから吊り下げていても余裕そうですが。
でも５０キロの小松がロープでぶら下がるんじゃなく、風で横に流れる突風ってどんだけ！？
腰落とした程度では一般人にはどうにもならないレベルです。

河原でホンドミナシウオに襲われかける小松。
ホトンドミナシウオの間違いじゃなかろうか？と思うくらい骨だけです。
やっぱ小松には食材が寄ってくるのかな～。
フライドバードは逃げちゃいましたが。

ていうかそのデカいミナシウオを掬った網は何処から持ってきたんだ、トリコ！？
折りたたみ式！？

身無しというだけあって、食べる場所が殆どない残念な結果に。
そんかしダシは良いのが取れるので、小松がスープを作ってくれました。
しかしそれは子どもは飲んでも、トリコの胃袋に収める前にバーバリアンアイビーに襲われちゃいました。

いつトリコのグルメ細胞が飢餓状態に入るのかと気が気じゃありません。
だって食材見つからなくてあんまり食べてないんだよね？
その辺の草とか食べてるんだろーか・・・？

テリーは子ども達と小松を連れて避難。
テリーはトリコ意外には懐かない近寄らない触らせないだと思ってたけど、子ども乗せたり小松乗せたりバンバンしてるなぁ。
そんなに人に慣れちゃって大丈夫？

トリコは向こう岸でバーバリアンアイビーと対峙してます。
別にそうでもないちょっとしたピンチに何故か唐突にサニー登場！
次いでココ登場！

ちょ、小松（と子ども）対岸だよ！
ビューティな登場をするサニーが見たかったのに！
ここすわ～～～～～ん！の抱擁が見たかったのに！

う、美しさが足りないわ、二人とも！！
ここは小松を守るためにサニーが劇的に登場して、更にココがあり得んほどビューティーに登場して熱い抱擁を交わすトコでしょうが！！
ちょっと残念。

俺ココ参上！？
ココの一人称が俺だったけど、それはどうせならお色気ムンムンの戦闘シーンピークの時に発して欲しい台詞だった！
今回サブだから、ココが色気爆発させるシーンはなかったんですが。
まぁ、俺俺連発してる訳じゃなかったから良いか・・・

ココのピアスの色が違うの微妙・・・
Ｐバッヂはピンク、左耳のチェーン付きカフスピアスは紫、右耳の軟骨ピアスは赤、耳たぶのピアスはオレンジ。
・・・なにこの微妙な配色・・・どうせなら同系色じゃなく緑や白を使うとか、じゃなかったらいっそ全部同色でも良かったんじゃあ・・・・
あ、そうか、ココだからだね！
失礼した！

ココの毒は赤じゃなく、紫で表現。
それは良いとして、ポイズンライフルが当たって、蔦が砕け散るのは何故なのか？
デビルオロチの時はピチャッとかかるだけだったよね？
そんな砕け散る程の勢いだったら、デビルオロチもピット器官塞がれるだけじゃなく、潰されちゃってるよ！
だったら毒を武器にじゃなく、水流ならぬ血流カッター！みたいなのでズバッと猛獣殺れちゃうよ!
あ、そうか。
毒の勢いの話なら、砕け散らないで穴が開くな・・・
じゃあ植物を枯らせる枯葉剤的なものが入ってる毒だったのかな・・・？

じゃあ全身毛で覆われてる訳ではない、明らかにロボと分かりやすい仕様になっているＧＴロボが毒にぶつかっただけでバラバラに砕けるのは何故なのか？
GTロボってかなり特殊な人間が行きにくい場所にも対応できるくらい高精度に頑丈に作られてるんだよね？
それをバラバラに・・・・うーん、金属ならやっぱり腐食作用だよね？
ちょっと錆びるくらいじゃバラバラにならないだろうから、やっぱり王水だよね！？
でもこのココが王水をそんなに沢山作れてバンバン打てる程進化したグルメ細胞を持っているとも思えない・・・
うーうー・・・金属と金属との間の結合部を狙って腐食させた、とか・・・（苦しい）

ぶっちゃけ、”ライフル”の言葉のイメージや見栄えだけで作って、ココの毒液はスピードが弱点とかいう設定をスルーしているとしか思えない・・・
・・・・でも、原作者がその設定をとっくに忘れている気がしなくもなかったり・・・（ぼそぼそ）・・・
ココのチェックは厳しくいきますよ！

サニーの髪はもっと増量しても良いような気がします。
後ろから見たらメガオクトパスと区別がつかないくらい、毛玉のようにもっさーっとしていて欲しいです。
原作と比べてかなり少ないから、戦闘で髪を酷使したらハゲになるんじゃないかと真剣にサニーの未来が心配になってしまいました。
でも大丈夫！
サニーがハゲでもきっと小松の態度は変わらないし！

真殿さんのイメージがあまりなくて、ココの声はそう違和感無かったんですが、正直鈴村さん声がやはり私の中で受声だからか、サニーの声に違和感が・・・うぬぬ・・・残念。

とにもかくにも、小松との運命的再会シーンは、バーバリアンアイビーを退けた戦闘後にあったと思っておきましょう！
きっとトリコや子どもが目を覆うくらい甘い抱擁だったので、お話的にカットされてしまったんだと思います。

夜。
もうハント先に一週間いるトリコと小松は知らなかったけど、この危険区域は３日前から封鎖された超危険区域になっちゃってたみたいです。
理由は芽吹くと大陸を壊滅させるまで成長を続ける植物、バーバリアンアイビーのせい。
研究所で実験してたそれを狙って美食會のＧＴロボが余計な事をしたせいで、成長を始めてしまいました。
しかもＧＴロボはその植物から電気信号を送られて操り人形状態。
更にトリコを襲って美味しいグルメ細胞を一部食した故にトリコを餌として認識しているのだそう。

ストーリー全然関係ないですけど、お話し中、皆火を囲んでバランス良く散らばっちゃって、小松がココやサニーと距離あるのが非常に不満です。
どうせならココの膝に小松がいれば良かったのに。
超危険区域の説明する時に驚く小松を宥める為に抱きしめていれば良かったのに。
トリコを餌として認識したけど、小松くんはボクが守るからね、的にマントに包んじゃえば良かったのに。
・・・うん、子どもの教育に良くないから、教育的指導が入った結果ですね、この配置。

危険地帯になっちゃったから危ない危ないと言う大人たちに、子どもの目的である研究所にいる兄を助けに行く計画に大人たちは協力してくれないと判断したのか、皆が寝ている間に子どもだけで研究所へ。

小松、寝る時はトリコの横でした。
トリコの腕が届く範囲内で寝ている設定にちょっと萌え。
たき火挟んで向かい側とかじゃないんだ！
一つのシートで二人寝ちゃうんだ！！

豪快に寝るトリコの寝返りは一種の凶器。
その腕の重さで目が覚める小松。
あれ？サニーとココどこいった！？
そんな風に見せつけられて二人が黙って見ているなんて！

子どもがバーバリアンアイビーに襲われかけてる時にテリーに乗った小松登場！
次いでトリコが。
当然ココとサニーも。
ちゃんと皆で追いかけてきましたが、小松本当、保護者だなぁ。
美食屋より先に飛び出す小松にきゅんきゅんします。

小松は子ども３人と研究所へ。
四天王（－１）はバーバリアンアイビーと対峙。

研究所でバーバリアンアイビーに操作されたＧＴロボに襲われるも、テリーのお陰で無事、そして子どもたちのお兄ちゃんも無事脱出です。

失格！
トリコとサニー、ヒーロー失格！！
放り投げられた５人の内４人をココとテリーが救出！
小松は！？
なんでトリコとサニーは小松を助けないの！？
ココの両手は子ども二人で塞がっているのに！
毒出した直後の両手で子ども達を抱えているのに！
きっと小松を優先して子ども放置したら、小松が怒るだろうから子どもを優先したんだと思ってます。
そんな理由があれば、一応ココはギリ良い事にするけど、トリコかサニーはヒロインを優しく受け止めるべきだったと思います！
ちょ、そこはスルーしないでよ・・・！
サニコマ熱とトリコマ熱がダウン。

脱出後、子どもを庇って小松がバーバリアンアイビーに食べられてしまいました。
そこでトリコが超本気モードに！
やっぱりトリコマか！
誰も手を出すなってさっきまで３人で戦ってたのに、気合が入ってなかったって事！？
小松食べられて本気になっちゃった！？

本気トリコにあっさりやられたバーバリアンアイビー。

当然、小松は生きてました。
「お前が居ないなら誰が俺のメシを作るんだ？」
という旦那的な台詞を期待したんですが。
「お前がバーバリアンアイビーに消化されたら、果実が不味くなる」
だとう！？

食材に愛される小松は、その肉どころか唾液すら絶妙なスパイスに違いないのに！
そりゃもう、ウォールペンギン並に！
だって唾液涙鼻水ＩＮ！なイチゴ飯をバクバク食べてたでしょーがっ！

なんだ、このツンデレ！
どうせならデレ発動は小松いる時にしようよ！
チキショウ、恥ずかしがり屋め！
ツンデレ親に似て、テリーがツンデレに育ってしまったらどうしてくれる！？
・・・ツンデレテリー・・・かわゆす（良いのか）

まぁ、お約束と言えばお約束ですが、ハント用にと思っていたバーバリアンアイビーの果実は全て食べつくしてしまいました。
ココやサニーと別れを惜しむでもなく、あっさりハントの続きに出かける二人+テリー。
子ども達、危険区域に放置プレイ。
えー。
研究所の職員なんて、絶対危険区域乗り越えられないよ！
バーバリアンアイビーが居なくなったけど、超危険区域じゃなくなったってだけでしょう？
ココとサニーが居たからかもしれませんが・・・バーバリアンアイビーに食べつくされて猛獣殆ど居ないからかもしれませんが・・・保護者えー？
そこ、放置しちゃうの？！

まぁ、トリコマですからね・・・
引き続きあんまりハントやる気ないトリコと、後三日で食材ゲットして帰らないとー！と焦る小松のデート再開。
・・・も、もう少しココやサニーとの別れを惜しんで欲しかった・・・！orz

言っとくけどなー！
ココ・サニーと小松はあんだけドライな殆ど絡みない状態のアニメだったけど、原作ではココマもサニコマも凄いんだぞ！と周りに言いたい。

あれじゃ、トリコマとテリコマ以外に萌えが無くなってしまう・・・！
テリーが孤高の王者じゃなく、ただの相棒のペットのようになってしまう・・・！
ココとサニーが通りすがりの協力してくれた美食屋になってしまう・・・！

テリーと小松は意外と仲が良いのかもしれない・・・・という点では美味しかったですけども、ココマ好きとサニコマ好きにはあまり嬉しくない仕様かも。
もっと絡んで欲しかったなぁ。
登場して動いて喋ってるだけで満足しろって事かも・・・ちぇーっ。

★藤吉様★


「ぎゃあ！やっぱり！！人違いじゃなく、サイトもオフ活もしてる方ですよ！あわわわ・・・どうしましょー！？」
「どうするもこうするも、まずは落ち着いて、小松くん。ほら、最初に言う事があるでしょう？」
「あっ、そ、そうでした！拍手ありがとうございます！そうですね、しまう前に拭かないと駄目ですよね！」
「えっ！？いや、いいからそこは！自分でするから！」
「でもココさん、あの時５分はそのままでしたし・・・」
「ちょっと黙って、小松くん！！」
「むぐっ！？」
 

「・・・ごほんっ。アニメツアー当選は本当に管理人の向こう１０年くらいの運を使い果たしたんじゃないかと言ってます」
「・・・ぷはっ！えぇと、一緒に行ってくれる人は運よく見つかったようです。年末ジャンボはもう買わない方が良いですね」
「うん、これだけ運を使ったなら、もう97％の確率で300円しか当たらないよね」
「残りの３％はきっと３００円すら当たらない確率ですね！」
「それにしてもアニメツアーの感想を待っている人がいたとは・・・驚きだな」
「今日行ってくるので、早目に感想をアップ出来るように頑張りたいと思います」
「それでは、拍手ありがとうございました」

今日は10月29日。
別に特にどうという事はない、日。
ただ、毎年僕はこの日は仕事をしないで家に籠る。

まだグルメフォーチュンに来て間もない頃。
顔も名前も売れて無かった僕は、占い師をしていく上の登録が必要だとして、特に問題がない部分での情報開示に応じた。

占いの方法や精度などは企業秘密扱いされるが、何を占うのか、また占いにかかる時間、料金・・・そう言った事はある一定の範囲で情報開示を求められる。
一般人に、どの占い師に占って貰うのが良いか、分かりやすくする為だ。

グルメフォーチュンを歩くガイドブック等にも恋占いにはこの店が良い、などとお勧めの情報もよく載っている。
しかし中にはぼったくりの占い師もいて、簡単で精度の低い占いで法外な報酬を要求するものも居るのだそうだ。

そんな怪しい輩にグルメフォーチュンの評判を下げさせないようにする為だと言われれば応じるしかない。
僕の占いは僕にしか出来ないものだから、特に占いの方法を開示しても問題はなかったのだけれども、一応必要最小限、聞かれている事だけに簡単に答えておいた。

この時の僕の失敗は、その情報開示の時に己の名前だけでなく、生年月日も書いてしまった事だ。
今まで生きていて自分の容姿で得をした事など一度もなかったのだけれど、それは占いの町に住んでからも変わる事はない。
情報が漏れたのも、僕が女性に追いかけ回されるようになったのも、比較的早い時期だった。

人と接するのが苦手な僕は、人に取り囲まれるのが好きじゃない。
自分の身動きが出来ないような状況は言わずもがな、だ。

追いかけ回されるのは常としても、その様子が今まで追いかけられていた人と違い過ぎて、僕は戸惑いばかりだった。
害しようとはつゆほども思っていない。
けれど女性客は”客”という枠を簡単に踏み越えて僕の領域にズカズカと立ち入ってくる。
丁重にお断りしてもお断りしてもお断りしても、全く懲りてはくれない。

僕を追ってきた研究者と違って話は通じる筈・・・と思っていたのも、直ぐに諦める事となった。
言葉を発してはいても、聞くつもりのない言葉は全く耳に入らないようだ。
僕の言葉の上げ足を取り、都合の良いように解釈して、僕の迷惑を顧みない。

何も知らないとは言え、隙あらば僕に触れようとする命知らずな彼女達。
一般人のフリをしている僕の心臓には非常に悪い。
かといって殴り飛ばす訳にもいかないから、引いてもらうのには益々気を使う。
今までも人が嫌いだったが、別の意味でも苦手になりそうだった。

だが、意外とそんな命知らずな女性たちも、一対一ならそう積極的に近寄ってくる事がない。
店の中でテーブルを挟んでいれば僕にとっては安全圏なのだ。

何故店の中と外でそんな風に態度が変わるのかは不思議でならないが、それが女性の謎というものなのだろうか？
僕には良く分からないが、集団の心理も働いているのだろう。

誕生日、クリスマス、バレンタイン・・・
何かとかこつけては女性客は僕にプレゼントを手渡してくる。

何もお返しは出来ないから、と断ると逆に”優しい”と悲鳴が湧いた。
それ以降、手渡されるプレゼントは更に多くなってしまった。

それでも曲がりなりにも客だから、と平和的に慎重に言葉を選んでいるつもりでも、予想と違った反応が戻ってくると手の打ちようがない。
どんな台詞が災いとなるか分からないものだ。

別に物を貰うのが嫌という訳ではない。
例えば占いで良い結果を出した客が礼に、と菓子折りを送ってくる場合もある。
そんな物であれば僕も構わないとは思う。

けれど下心満載のプレゼントは、一つ受け取るととんでもない事になる。
一年目にそれを経験してしまった僕は、いわゆるイベント時には店は一切開けなくなった。

どうせ、本当に悩んでいる人達が占いに来るのは、そういうイベントの前であって、当日ではない。
僕が目当ての人には残念だが諦めて貰おう。

迷惑に思いこそすれ、誕生日等のイベントをありがたいと思った日はない。
けれど、今日のように数少ない友人が遊びに来ているのは、僕だって嬉しいと思う。

それがたまたま、２９日というだけで。
ただたまたま近かったからハントの帰りに寄ってくれたというだけの事だけど、二人に他意などなくても、僕はその何でもない日常が嬉しい。

・・・いや、小松くんに思いがけずに会えた事が嬉しい、かも。

小松くんは他の女性客と違って話はちゃんと通じるし、一対一でも物おじする事がない。
僕を”特別”な人ではなく、一人の人間として見てくれる素晴らしい人だ。
トリコやサニーとは違う、一般人としての扱いがどこかくすぐったい。

「？笑ってるんですか、ココさん？」
きょとん、と首を傾げながら小松くんが尋ねる。
どうやら自然と頬が緩んでいたらしい。

「おい、小松。ココはムッツリだからきっとスゲー事考えてんぞ」
「トリコっ！！」
小松くんに言われて慌てて引き締めようとした顔が、トリコの一言で引き攣る。

「ココさん・・・一体どんな想像もつかない事を・・・！！」
口元を手で覆って一歩後ろに下がる小松くんの目が笑っていて、本気じゃないとは分かったけど、訂正せずにはいられない。

「違うからっ！ただ一歩も外に出ないって決めていた日に小松くんが来てくれて嬉しいなぁって」
「へ？」

「おい、ココ。俺は？」
ちょっと拗ねた口調でトリコが尋ねる。
「どうでもいい」
「酷っ！」
「冗談だ」
小松くんの前で変な事を言うからだ。

「えーっと。一歩も外に出ないって、もしかしてボク達お邪魔でしたか？」
僕の言い方が悪かったらしい。
逆に気を使わせてしまったようだ。

「違うよ。今日は僕の誕生日だから、グルメフォーチュンの人に会いたくなかっただけ」
「おー。そうだったか」
「・・・・たんじょう、び・・・えええええええーーーーーー！？」
「小松くん・・・驚きすぎ」
びっくりするかもしれないとは思ったけど、そんなに大声を出さなくても。

「だってだってだって！今日ってココさんの誕生日なんですか！？」
「うん、そうだよ。街に行くと大変だから、毎年その日は家の中で一日中過ごすんだ」
「普段ですらあんだけ取り囲まれてるからな」
トリコが補足してくれる。
元々人に取り囲まれるのは苦手なんだ。
それが今日中に会わなきゃ、声をかけなきゃ、プレゼントを渡さなきゃ、と普段以上に積極的な女性に追いかけ回されるのは、ご免被りたい。

「はぁ、なるほど・・・えーっと、あまり言われるのは嬉しくないのかもしれないですけど、改めてココさん、誕生日おめでとうございます」
「ありがとう。小松くんに言って貰えるなら嬉しいよ。」
また気を使わせちゃったようだけど、言ってくれるのが押しつけがましくない小松くんなら歓迎だ。

「ボク、知らなくて何の準備もしてないんで、もし良ければこれからお祝いしませんか！？何か作りますよ、ボク！」
「これから？遅くなっちゃうよ？」
しかもハント帰りで疲れているだろう。
体力温存して明日の仕事に備えた方が良いだろうに、小松くんは笑顔で応える。

「大丈夫です！勿論、買いだしは僕とトリコさんで行ってきますから、ココさんはお家でゆっくりしてて下さい！」
「え、俺も？」
自分には関係ないとばかりにのんびり茶を啜っていたトリコが声を上げた。

「トリコさんが一人前で満足してくれるなら、ボク一人で買い出しに行きますけど？」
ジト目で小松がトリコを見やる。
どうせお祝いで作ってくれた小松くんの料理の殆どはトリコの胃袋行きだ。

「や、俺も行く。むしろ何か狩ってくるか？」
食べる、という行為の為には労力を惜しまないのがトリコだ。
あっさりと意見を翻した。
何と言うか、憎めない。

「ならそっちは僕が行くよ。街の食材だけじゃ、トリコの腹を満足はさせれないだろうしね」
引きこもる予定も、楽しみが出来れば出かける気になってくる。

「でも、ココさんのお祝いなのに・・・」
「今からじゃ、分担した方が早いよ。僕がハント、トリコが買い出し、小松くんはその間キッチンをお願いして良いかな？家にある物は好きに使ってくれて構わないよ」
何時もならトリコと僕の役割分担は逆だが、今日ばかりは特別だ。

小松くんは遠慮しようとしたけど、僕の言葉にその方が効率が良いと判断したらしい。
「じゃあ、お二人ともよろしくお願いします！」
『了解！』

何だか扉絵のメルクが女っぽい・・・

メチャメチャスマートな美男子・・・毒舌の美男子まだー？
いい加減ココを出して下さい、しまぶー先生・・・めそ。

まさかの細イケメンに驚愕の二人・・・それにしてはこのメルク、カリスマオーラが足りないのか、トリコの顔が何やら意味深です。
そんなトリコをスルーしてメルクの工場に目を輝かせる小松。

危ねぇ小松！！
・・・・どこまでイチャつく気だ、お前ら！！
あまりに毎週トリコマパラダイス過ぎて、なんていうか食傷気味？
いや、別にもうお腹いっぱいって訳じゃないんですけど、まだまだ食べれるんですけど、四天王の優男成分がちょっと足りてないだけです・・・
こう・・甘いものばっかり食べてたら、次はしょっぱいものが欲しくなる感じ！
トリコマも美味しく頂けるけど、主食のココマが足りないんだよぉぉぉ！
小松を胸に抱きかかえるトリコ格好良いんだけどねぇぇぇぇー・・・！

実力に見合わない捕獲レベルの原料の調達を委託と決めつけるトリコにメルクムカっ。
更に挑発されて怒髪天です。

何かトリコ意外に口数多いな。
あんまり人に細かいトコで絡む事ないと思っていたんだけども。

そしてメルクのトコに来た理由の一つが既にトリコは忘れつつあるとか！
小松の包丁忘れないでいてあげて。

挑発的なトリコの腕をぐいぐい引っ張って謝ろうという小松が可愛いです。
何だか男同士とか美男子とか、あまりに”男”を強調されると、実はこの人女なんじゃないかなという疑いがより深まります・・・
でも肩幅とか結構しっかりしてるんだよなぁ・・・
でも、「あぅ」ってトコとか凄く女っぽい気が・・・・
トリコ、匂いで分からないのかな・・・

トリコのナイフで刃こぼれした包丁が一擦りで元通りに！？
元通りっていうか、研いでるって事は刃が小さくなってるって事だよね！？
１０回か２０回研いだら包丁のサイズは半分になるんじゃない？

メルクのウロコ斬り・・・
うん、ウロコは７０％取れても、服は切れないとかね・・・
そうだね、服はウロコじゃないからね。

どうせならトリコの服も70％ほどカットして欲しかったと思う私は間違いですか。
恥ずかしがらせるのは、人じゃなく猛獣だけなんですかね？
残念。

けど、やっぱりトリコに敵わず。

はぁはぁしてるメルクが色っぽいです・・・
みだれ髪も可愛らしいです。
女じゃね？
やっぱりこの子女じゃね！？

いつもトリコさんトリコさん言う小松が嫌に中断すると思ったら、そんな引きだったんですね。
名前は売れてるけど、顔はあまり知られてないらしいトリコ。
青い髪って目立つと思うんだけどなー。
この世界では青い髪って普通の色なのかな？

この人は本物のメルクではないそう。
その嘘ついた違和感がトリコの挑発的な物言いだったのかなー。
こう言えばボロを出すみたいな。
でもメルクの包丁自体は本物のようです。
じゃあこのメルク（偽物）は誰なのか。

１、メルクの弟子
　本人は別に居て、メルク弟子を偽物と見抜けない、もしくは弟子の包丁で満足するくらいの奴ならメルク本人が出るまでもない。
　お前が認めた奴だけ連れて来い！みたいな。
　でもってお前は俺の包丁を研ぐ練習をして完成させて見せに来い！みたいな。

２、メルクの子供
　何がしかの理由でメルクが包丁を研がなくなったけど、メルクのブランドだけは家族が守り抜いている現状。
　お前の為になら俺も再び包丁を研いでやる！みたいなメルク（本物）が小松の才能に惚れるフラグ。　

メルク（偽物）は女の子で良いと思います。
だってあんまりココさんポジを奪うようなのがわんさかいると困りますし！
男しか居ないとアニメ化無理かもしれないですし・・・（ぽそり）

…おかしい。
流石に2日も経つとココも不安になってきた。
2日前はそんなに嫌な予感はなかったのに…

2日前の夜だった。
最近は昼ではなく夜に小松の食事を行うようになっている。
キスだけならともかく、流石に精液を昼間に飲ませるのは抵抗があったからだ。
腰が抜けてもそのまま寝られるというのも利点だ。
そして一時的であっても小松はココの元に帰らざるを得ない・・・とは、ココの都合ではあるが。

なので、いつものようにココは小松を膝に乗せ、たっぷりと唾液を注ぎ込むように舌を絡ませていた。
「ほら、小松君…また…」
相変わらず小松の目はとろんとしており、注意して見ていないとすぐ唇の端から唾液を溢す。
ココは伝った滴を下から上へと拭い、濡れた指を小松の目の前へと持っていった。
小松は差し出されたココの大きな手を両手で包み込むと、濡れた指先をパクリとくわえた。

「小松君、流石に僕の指は君の栄養源にはならないよ」
放っておくと何時までも指を啜ろうとする小松を宥める。
ちゅぽんっと指を抜けば、名残惜しそうに舌がチロチロと先端を舐めた。

ココは苦笑しながら告げた。
「小松君が欲しいのはこっち、だろう？」
小松に舐められた濡れた指先で、己の唇をなぞる。
ふらふらと誘われるがまま身を乗り出すと、小松は躊躇もなくココの唇に己のものを重ねた。

「今日は随分積極的だったね。何かあったの？」
たっぷり一時間、それでも足りないと10分、20分と引き伸ばされてしまった事にからかい混じりに言えば、小松はほんのりと頬を染めた。
嫌がられてないのが救いだ。

「すみません…明日は村長さんのところにお客さんが来るそうなんです。
美食に煩い舌の肥えた方だそうで、光栄な事にボクに手伝いに来るようにと言われたんですが…」

そこまで言って小松は言い淀んだ。
小松の気持ちは痛いほど分かった。

「小松君の料理はおいしいものね」
ココは小松の腕はこの村一と思っている。
いや、都会に出たってそうそう小松程の腕前の料理人には会えないかもしれない。
小松自身、腕を見込まれたのは本当に嬉しいのだ。

しかしそれと同時に不安もある。
あまりに忙しかったり村長に誘われて泊まる羽目になったら、ココの元に戻れなくなってしまう。
ココに会えない事は、小松にとって飢えに直結する。
今のうちに少しでも補給を。
そう言うことなのだろう。

血液より効率の悪い栄養源は毎日取らないといけないのが難点だ。
傍に居ればそれも可能だが、以前も同じような事があっただけに、明日帰って来れない可能性は高い。
美食に五月蠅いとなると、料理に対する細やかな配慮も必要となってくるだろう。
何時も以上に体力や精神力を使う。
けれど一日くらいなら何とかなる方法もある。

「そうだな…不安なら、コッチもいる？」
そう言うとココは己の下半身を指差した。
「えっ…でも…今はそんなに空腹という訳ではないですし…」
戸惑って言い淀むが、チラチラと視線がココの下半身に向いているのがあからさまで、ココは笑いを噛み殺すのに神経を使った。
きっと小松は気付いてない。

「どうせ明日戻ってこれないなら、今日するか明後日するかの違いしかないだろう？」
そちらで補給すれば、一日くらいは問題ないだろう。
今現在飢えている状態ではないので、言いだし辛かったのかもしれない。

「そ…そう、でしょうか…？」
おどおどと小松がココを見る。
「そうだよ」
さらりと軽く答える事で、出来るだけ小松の躊躇を取りのぞく。

不安を抱えたまま力を出し切れず半端な仕事をさせるよりは良い。
料理は小松にとって仕事でもあるが、それ以前に楽しみでもあり、今となっては生き甲斐でもある。
本来はあまりさせたくない最終手段ではあるが、小松にとって何が一番幸せかを考えれば、何もしないではいられない。
帰れなかった事を考えれば、今取れる対策は全て取っておきたいのだ。
どうせ、あれ以降も回数は少ないが唾液だけでなく何度か精液を分け与えてはいるのだから・・・今更この一回を躊躇する必要もない。

それでもうんうんと唸っていた小松は、やがて決意したようにココを見上げた。
「あの、ココさんさえ宜しければ…お願いします」
そう言って律儀に頭を下げた。

いらぬ世話ではあるが、協力してもらっている負い目の為か、小松はどうにかしてココを喜ばせようとする。
最初こそいらないと断りはしたが、結局飢えている時の補給はココの指示を待たずに小松がしゃぶり付いてくるから、今では断るのも諦めてしまった。

今も小松は椅子に座ったココの足の間に潜り込み、ペニスの先端を咥えている。
大抵の場合ココは意識をそちらに向けないよう、聖書を読んだりミサの説法について考えていたりする事が多い。
今日もココは空いた手で書き物をしている。

じゅっ…じゅるっ…
品のない音がするのと半身の濡れた感触が居心地悪い。
何とはなしに眉をしかめて下を見れば、己のものをくわえて上目遣いで見上げる小松としっかりと目が合ってしまった。
ココはこれが苦手だ。
小松は当然話せない。
何と声をかければ良いのかも分からず、曖昧な笑みを浮かべると、ぎこちない動きで股間に顔を埋める小松の頭を撫でた。
促したつもりはないが、小松はチロチロと舌で先端を刺激しだした。
ゆっくりと出し入れされる小松の口元を見ていられず、デスクに視線を移す。

本来なら、子供がそんな風に気を使う必要などない、と言うべきところだ。
しかし実際問題、全く気持ち良くなければ与える事も出来ない訳で…

与えるのは構わない。
ただ、その間どうしていれば良いのか分からない。
最初のうちは調べものや書き物をしてはいるが、あまりに集中し過ぎるといつまでも終わらず小松の負担になるし、不意に立ち上がって何度か小松をえづかせた事もある。

けれど幼い子供に何をさせているのか、とどこか背徳感が湧きあがってくるのも事実で。
いやいや、相手は人間じゃない、と頭で考えつつ、やはりどこか彼を人間扱いしているのもココ自身気づいていた。

ふう。
ココはため息をつく。
ビクリと小松の肩が震え、更に余計な気を使わせるかもしれない、とココは再び出そうになったため息を噛み殺した。
あまり意識を逸らし過ぎるのも小松に負担をかける…あまり早いのも男同士とは言え、いや、男同士だからこその見栄や矜持もあるのだが。

どうせ今更書き物になど集中出来ない、とココは小松に意識を向けた。
「小松君…そろそろいくよ…？」
声をかければ、小松はこぼさないようにとより深くココを銜え込み、根元を両手で支えた。

どぷっ…
「んっ！…んくっ…」
断続的に出るそれを、喉を鳴らして零さないように飲み込む。

いつも限界まで我慢してのそれは、視界がぼやけたように焦点も合わず一心不乱に飲み込むのだが、
今回はあまり飢えた状態ではないからか、羞恥に頬を染めながら飲み干していた。
食事中に理性を手放さない小松は珍しい。
ココのものから口を離しても、目を向けることすら出来ないでいるようだ。

「あの…ありがとうございまし、た…」
それでも礼はきっちり言えるのは好ましい。
そんな良い子に性的なからかいを口には出来ない。

「どういたしまして？」
だからと言って、ああいった事をした後のセリフとしてこれはどうだろう？とも思いつつ…

このところ、いつもこうだ。
常にせんないことを考え続けている。

以前なら、小松の食事を提供した、とただそれだけの事だったのに…
ふぅ…
ココのため息は止まらない。

秀麗な顔で悩ましくため息をついたココは、出しっぱなしのそれを早くしまってくださいと言うべきか、
自分がそっとしまうべきか小松が傍で真剣に悩んでいる事にも気付かなかった。