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書きたい時に、書きたいものを、書きたいだけ。 そんなココマ中心・小松受トリコブログ
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きみるさんの部屋に遊びに行ってみたい!
何かメルヘンな部屋のイメージ!
いやいや、物欲が無いから意外とシンプルにまとまっているかも・・・?

乾いた笑いしか返せませんでした。
広さと安さだけが自慢のボロアパートに収まりきらなくなった同人が散乱していますが、何か・・・?
しかも戦利品を読み終えるまでは散らかした同人を片づける気すらありませんが、何か?



以下は何か蛇足な気がするココマパロの続きです。
これでようやくおしまいっ!・・・起承転結の承の部分が。

ようやく半ばって事は単純に考えて60まで続く可能性が・・・(汗)
いや、後半はもう少し展開をスピーディにしていきたいなぁ。
本当、最後まで付き合ってくれる方がいるのか・・・いやいや、それ以前に最後まで書けるのか・・・
ひたすら不安です。
 



 

小松自身はどう思っているか知らないが、あまりああいう事をさせるのは小松に良くない。
だが、小松には極力普通の村人の一員として過ごして貰いたい。

その二つを両立させる為には、小松が飢餓状態にならないことが一番。
出来れば補給状態にもう少し余裕が欲しいところだ。

そんなこんなでココは一計を案じた。

 

「小松くん」
「はい、何ですか?」

チュッ
呼び掛けられて振り向く。
その振り向きざまに降ってきた唇に小松は硬直した。

小松が動かないのを良いことに、ココの舌が小松の唇を割って入ってくる。
「ンッ…」
口蓋をなぞられ、ゾクリとした何かが背筋を這った。
小松が体を震わせた時には、ココの唇は離れていた。

仕掛けてきたココは小松の目の前で耳を塞いでいる。
「…」
わなわなと唇が震えるが、言葉にならない。

確かに食事と言う事で小松はココとキスをする。
しかしそれは大抵無意識の内にスイッチが入りながらココの唾液を受け取っている事が殆どだ。
最初は恥ずかしいが、それを通り越すと気付くと腰が抜けて終わっている。
何より小松の心構えが出来ている。
だが今のはただのキスとどう違うのか。

「…あれ?叫ばないのかい?」
いつまでも硬直したままの小松を訝しんで、ココが身を屈めて覗き込んでくる。
「小松くん?」
眼前で手を振られた。
震える小松の唇に、ココの指先が伸びる。

「ギャー!」
「ぐっ…時間差か…」
くらり、とココの体が傾いだ。
この叫びはある意味暴力にも等しい。
特にココのように繊細な音も感知してしまう種類の人間には。

「なっ、なななっ…何て事するんですかっ!」
「何て事って…いつもしてる事じゃないか」
むしろ今はそれ以上に恥ずかしい事だってしている。
「いやいやいや!それは時間を決めてしてる事でしょう?!」
「そうだけど…今後いつ不測の事態が起きるか分からないだろう?毎日キスしていたって疲れが溜まると唾液だけじゃ足りなくなるじゃないか」
「そっ…それは…そうですけど…」

村の小さなイベントや来客など、小松は時々教会に戻れないくらい忙しい時もある。
そうでなくても凝った料理に熱中するあまり体力を消耗してしまう事もあり、回数は少ないが其の度にココに精液も貰っている。
何て事のない日常生活であっても、少しずつではあるが疲労は蓄積されるのだ。
特に小松は毎日休むことなく働いているのだから。

そんな訳で時々補給しながらも何とか暮らしている小松だが、もし以前のように補給して欲しい時に肝心のココがいなければどうしようもない。
小松と同じようにココだって出かける事はある。
出来る限り教会を開けないようにしているとは言え、すれ違わないとは言い切れないのだ。
勿論そんな事態にならないのが一番ではあるのだが。

「しょっちゅう腰を抜かすほどすると日常生活に支障が出て困るから、そうじゃない程度に折りを見て頻繁にね」
それは一日一度時間を決めてと言う制限がなくなると言う事か。
小松にはとてもじゃないが自分から言いだす自信がない。
本能的に求めていれば、吸血衝動が起きる恐怖に押されて自ら求めたり、時間で決められていればそういう流れでココも分かってくれている。

しかし今回の提案はあくまで予防処置。
あるに越した事はないが、なくても構わない。
食事で言えばデザートや食後のドリンク。もしくはおやつ。徹夜で飲んで梯子した後のラーメンのようなものだ。
腹が減っている時以外に何かにつけてキスをねだると言うのはどうなのか。

うんうん唸っている小松に影が落ちる。
ふと見上げるとまたココに唇を塞がれた。
「んにゃっ…」
ぞわぞわしてしまい逃れる為にペタンと膝を折って下に避難した。
これにはココの方が驚いた。

「えっ?まさかもう腰が抜けちゃったのかい?!」
焦って小松を抱き上げる。
「大丈夫ですっ!自分で歩けますからぁー!」
慌ててバタバタ暴れれば、ココは素直に小松を立たせてくれた。

「びっくりしたよ」
ココはなんでもなかったかのように立っている。
ビックリしたのは小松の方だ。
自分の足で立っているはずなのに動揺のあまりちゃんと立てている気がしない。
いっそ本当に腰が抜けてしまった方が良かったかもしれない。

「…せめて不意討ちは止めてください…」
じゃないと小松の心臓がもちそうにない。
なんとか言葉を振り絞った小松を眺めて、ココは機嫌良さそうに笑っていた。

 

小松の叫ぶ回数が増えたのは専らココのせいだ。
また小松から行うべきかと思ったキスは、短時間のものはココの方から行われた。
小松からしたいと思った時にはココに屈んでもらわなければならないが、ココは自ら好きな時に身を屈めて小松の唇に触れてくる。
何度も言ったはずなのに、ココは小松の言うことを聞いてくれない。
いきなり唇を奪われて叫ぶなと言う方が無理な話だろう。

だがするよ、と宣言されて行われるのだって十分困る。
「小松くん」
呼ばれて振り向けば、にこりと微笑んだココがゆっくりと小松の傍で膝をつく。
黒いカソックが汚れやしないかと思い、小松はその度に掃除を徹底しようと心に誓う。

そんなココの膝を見ている間に、ココは小松の顎を持ち上げた。
「・・・して良いかな?」
唇を指の腹でなぞりながら問われる。
「あ…」
震える唇にココのそれがゆっくりと重なる為に、少しだけ顔を傾けて…そんな様子をまざまざと見せ付けられる。

「っダメですぅー!うわー!」
ぐきっと音がしそうなくらい全力で小松はココの顔を遠ざけた。
「あのね…小松くんが言ったんだよ?」
首をかなり無理な方向に曲げられたまま、ココが言う。
「そっ、そうですけどっ!」
小松は慌てて手を離した。

あんなのを大人しく受け入れられる人間がいたら見てみたい。
小松は良くも悪くも一般人で、一般の感覚しか持ち合わせていないのだ。
ココのように目鼻立ちの良い者に、あんな風に顔を近付けられれば心臓がドキドキ跳ね上がる。
とてもじゃないがじっとしていられない。
「いいかな」なんて聞かれて、「良いですよ」と応えて受け入れるなど到底無理な話だ。

そうして何度かココから逃げれば、今度はココは宣言も予備動作もしてくれなくなった。
小松の為にしてくれている事だから、小松が逃げていては意味がない。
それは分かっているのだが、心臓に悪いことこの上ない。

「小松くん」
「はぃ、ん!?」
ちゃんと返事をする前にココが屈み、唇を重ねられた。

すぐにとろりとココの唇から唾液が注がれる。

びっくりして顔を逸らそうとするも、ガシリと捕えられた後頭部は微動だにしない。
「んっ、んっ・・・」
注がれた唾液が唇から溢れそうになり、小松は必死に嚥下した。

こくり・・・
喉が上下した頃を見計らって、ココは小松を解放する。
へなへなと小松はその場に膝をついた。

「早く慣れてね」
ぽん、と頭を軽く撫でて、ココは離れて行った。

そんな日は一生来ないんじゃないかと思う。
むしろ最近はココが隣に立っているだけでドキドキと心臓が落ち着いてくれない。
病気にでもなったようだ。

いっそいつか別の意味でココに殺されるんじゃないかとも危惧する小松だった。
 

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波竹 きみる
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自己紹介:
年齢 :トリコより上
身長 :小松より下
性別 :リンと同じ
星座 :ココと同じ
血液型:サニーと同じ
視力 :ゼブラと同じ
足のサイズ:節乃と同じ

トリコより上で小松より下って何か凄くね?と独りでテンション上げてる可哀そうな大人
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