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遅くなりましたぁー。
サニコマの続きをアップです。
しかも例によって不完全燃焼気味・・・
書き始めた当初は大人向けになる予定だったんです・・・
なのに何ゆえサニ誕と言い、肝心な場所が抜けるのか。
サニコマは周囲巻きこみ型。
本人達は自分たちだけできゃあきゃあ言ってるつもりだけど、何故かそれ以上に周囲がわぁわぁ言う、みたいな。
ただそんな周りの”わぁわぁ”な部分が書きたかっただけなのかもしれません。
「まーつ!」
ガチャリと無情にもドアが開く。
インターフォンを押すという行為も、ノックすらせずサニーさんは姿を現した。
相変わらず過ぎてツッコみを入れる気も起きない。
「・・・・松?」
サニーさんを出迎えたのは、こんもり盛りあがった布団。
直接顔を合わせる踏ん切りがつかなくて、ボクは頭から布団を被っていた。
「そんなんで、隠れてるつもりだし?」
けれどそんななけなしの抵抗も、サニーさんにかかれば抵抗とすら取られないらしい。
「わわっ・・・!」
布団の端っこを抑えている身体がそれごと浮き上がり、ひっくり返される。
「ぶはっ!何て顔してんだし!」
「う~・・・」
思い切り指を指されて噴出される。
キモイ、よりはマシかもしれないけど、やっぱりサニーさんを見れなくてもそもそと布団を被りなおす。
「~っか。松!風呂入るぞ!」
もう一度布団を引っぺがされて抱き上げられると、ボクはお風呂場へとサニーさんに強制連行された。
ザー
シャワーの温度を調節し、サニーさんがボクにかける。
お湯の勢いだけでずるずると皮膚が捲れていった。
「う~・・・・」
「どした?さっきから変な顔して?」
「変な顔は元々です・・・」
「違うし。つかこっち見ろ、松」
さっきからボクはずっとサニーさんを見ていない。
というか、見れないまま俯いている。
自主的に向かないボクに焦れたのか、サニーさんが顎に手をかけ、顔を上げさせた。
ずるり
サニーさんが指をかけたところから、顎の皮が捲れていく。
ボクは慌てて俯いて顔を擦った。
ぼろぼろぼろ。
剥けた皮が顔から毀れていく。
どれだけ拭っても皮が捲れるのは止まってくれなくて。
美しくないボクが美しくなれる筈はなくて。
「松・・・?」
再びサニーさんが手を伸ばす。
バチッ
ボクは思わずその手を払いのけてしまった。
「あっ・・・」
思っていた以上に響いた音に、慌てて顔を上げる。
がしっ!
そんなタイミングを見計らったように、サニーさんが両側から僕の頭を掴んだ。
優しく両手で包みこむようにされているからか、今度は皮膚が捲れる事はない。
「見っ・・・見ない、で・・下さっ・・・い・・・」
思った以上に顔が近くて、ボクは顔を逸らす事も出来ない。
覗きこんでくるサニーさんは、優しい目をしていた。
「泣くな、松。前は美しい・・・」
「んっ・・・」
既にぶつかりそうだった距離が、ゼロになった。
ずるずると未だ皮膚が剥け続けているボクは、全然美しくなんかない。
そんなボクに向けて舌を出し、涙に触れ、唇に触れ。
頭を固定されたまま、時折指先でも綺麗に取れた皮膚を拭ってボクの視界を晴らしてくれる。
「何を怖がってるのか知らねーけど、大体俺がピーリングミやったのは、こうして松を一皮も二皮も剥けさせる為だし!」
サニーさんの手が、僕の肩を滑る。
ずるりとその手に沿って皮が捲れた。
「でもボク、美しくないでしょう?」
「・・・ったく。全然俺の言う事聞いてねーし!松は美しい!そう言ったろ?それに、皮が剥けるのは数時間。それ以降はぷにぷにの肌が現れるんだし!」
睫毛が触れそうな距離で見つめられる。
正視に堪えない訳ではないらしい。
「気持ち悪くないですか・・・?」
自分ですら引いてしまうくらいの皮の剥けっぷりに、何よりサニーが気持ち悪くないだろうかと。
それが一番心配だった。
なんせ同僚にはゾンビとまで言われたのだ。
流石にゾンビを恋人にはしたくないだろう。
特に美しさに拘るサニーにとっては考えられない筈だ。
「ばぁ~っか!」
ぶちゅっと勢いよく唇をぶつけられ、小松は唇のみでなく長い睫毛や高い鼻がぶつかる。
「馬鹿って何ですか馬鹿ってぇ~!」
ぽかぽかとサニーを殴ってみるが、サニーは全然堪えた様子もなく・・・と言うより小松の手も全く痛くないから、触覚をクッションに使っているのかもしれない。
「んなに皮が捲れるのが嫌なら、これで擦ってやるし」
「ふぇっ?」
サニーが出したのはボディブラシ。
「コレで擦れば早く剥けるから風呂を上がる頃にはつやつや間違いなしだし!」
言うが早いかサニーは取りだしたボディブラシで小松の全身を擦りだした。
しっかり泡立つくせに触れる感触は柔らかく優しい。
「これって・・・?」
「虹色馬のタテガミで作ったボディブラシだし!肌触りは滑らかだけどぐんぐん汚れは落ちんだぞ」
サニーの言う通りブラシで擦られた肌は次第に皮が捲れなくなっていく。
ずるずると滑るように剥がれ落ちていた皮は消え、擦られる感触が戻っていくに従い、漸く小松はほっと息をついた。
「ん!美し!」
全ての皮が剥かれ、言われた通り柔らかな皮膚に生まれ変わった小松は、サニーの手で乳液やオイルを全身に塗られ保湿された。
「っていうかいい加減服着させて下さいよぅ~・・・」
風呂上がりでそう寒くはないとは言え、隅々までサニーに触れられた後ではどうにもこうにも気恥ずかしい。
それでなくても、サニーに気持ち悪がられるかも、と目の前で泣きだすなど恥ずかしい真似をしたばかりなのだ。
本当だったらサニーが来た時のように布団に籠ってしまいたいくらい。
しないのは、したところで同じように布団から引きずり出されてしまうのが目に見えているからというだけの話だ。
「は?着る必要なくね?」
「ありますってばぁ!」
小松にはさっぱり分からないが、また調和とか美とか言いだすのだろうか?
「どうせ着ていられるのは5分もねーと思うけど・・・」
「え?ってにゃああああぁぁぁぁぁ」
ぼふん、と何度も籠ろうかと思っていた布団に放り投げられる。
同時にサニーも覆いかぶさってきた。
「訂正。10秒も着ていられねーと思うけど、着るか?」
ベッドの上。
サニーに覆い被さられ、これから行われる事は明白。
「あ、う・・・・」
それが嫌じゃないから返答に困る。
着てもサニーの言う通りすぐ脱がせられるのだろうし、だからと言ってじゃあ良いです、と言うのも自分から誘っているような気にもなる。
そんな様子の小松を見て、サニーはにやりと唇の端を釣り上げた。
「松、意外とマニアックな趣味だし」
「違いますったらぁ!」
結局、服は着ないまま。
更に数時間サニーに翻弄され続けたのだった。
* * *
おまけ
「小松くんっ!サニーに皮を剥かれたって本当!?」
「あ・・・はは・・・もう、問答無用で剥かれちゃいました」
「まさかお前が包茎だったとはな!」
「違いますよ!?ていうかトリコさんは知ってるでしょ!?」
* * *
・・・品がなくてすみません