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全然自覚なかったんですが、すっごいイラついてたよー。と仕事終わりで言われました。
自覚があればコントロールも可能ですが、全く自覚なかったんで、不快な思いを知らずにさせてしまっていたかもしれません・・・(汗)
言葉じゃなく、言い方がキツかったみたい・・・
明日は意識して超生温かくいくことにします。
以下はパロの続きです。
そろそろ本気でどうつなげれば良いか分からないパーツが散在してきています・・・
元々そう広い部屋でもない。
テーブルに書架、大きなベッドがあると小さな簡易ベッドとは言え、入る場所は限られてくる。
監視対象である事を思えば、ココが奥で小松入り口側と言う選択肢はない。
結局部屋に置いてあるものを幾つか片付け、ベッド2つを隙間無くくっつける事で何とかベッドが部屋にもう一つ納まったのだった。
結局部屋の家具全てを動かす事になり、その重労働の殆どはココが行ってくれたと言って良い。
小松は非力でほぼ役に立たなかった。
仮にも吸血鬼になったのならもう少しくらいパワーアップしていても良さそうなものだが、悲しいくらい変化がない。
「すみません、ココさん。ボクの為にここまでして頂いて…」
ココが最後までベッドを運びこむ事を提案しなかったのは、これだけ大変だったからなのだ。
やってみて改めて気づくが、忙しいココの手間を取らせ、申し訳ない事をした。
「気にしないで。僕がしたいからしただけだよ」
こんな時でもココは優しい。
別室で過ごす事が許されずとも、小松は心からココに感謝した。
ベッドを完全にくっつけてしまったのは問題かもしれない。
「ん…むー…」
枕がいつもより硬い。
それが特に小松の安眠を妨げた訳ではない。
むしろ何故か寝心地自体は良かったのだが。
「黒い枕なんてあったっけ…」
頭をつけたままの枕に手を滑らせる。
やはり硬い。
「ないよ」
「ですよねぇ…」
じゃあ何を枕がわりにしていたのか。
ぼやけた視界のままこてん、と寝返りを打てば、今度は黒い壁。
「ぶっ?!」
顔面をぶつけてガバッと勢い良く起き上がる。
「わっ、危ない」
小松の頭突きを食らいそうになり、ココが慌てて上体を反らす。
「すみませんっ…て…え?」
すぐ近くにあるココの顔と何故かベッドに対して横向きに寝ている自分。
「わ゛ーーー!」
ココの膝を枕にしていたのだと気付き上げた叫びにココは眉根をしかめた。
「相変わらずだね…おはよう、小松くん」
「おっ、おはよっ、ござい、ますっ」
ひっくり返った声しか出ない。
びっくりしてまだ心臓がバクバクしている。
「さぁ、そろそろ起きようか」
くしゃりと一度小松の髪を掻き混ぜると、ココは起きだした。
まさか小松がココを枕がわりにしていたから、起きたくても起きれなかったのだろうか?
「すみませんでした、足、痺れてないですかっ?!」
「小松くんの頭くらいなんでもないよ?」
さらりと答え、ココは夜着を脱ぎ捨てた。
小松は慌てて俯く。
男同士なのに何だか見てはいけないもののような気がする。
女の子の着替えではない。
だが、何故か目にするのが恥ずかしい。
女性を誘惑するフェロモンのようなものを何時も過剰にサービスしているココだが、小松には関係ない、筈。
「小松くん?」
着替え中のココを視界に入れる事が出来ずにだんだん布団に頭まで潜り込んでいく小松を不思議そうに眺める。
そっと布団の上から背を撫でられて、ビクリと肩を震わせた。
「体調が悪い訳ではなさそうだけど・・・小松くんが二度寝するなら今日の朝ごはんは自分で作った方が良いかな?」
「わー!起きます、起きますっ!!」
慌てて小松は布団を蹴って顔を出した。
普段から世話になっているのに、食事の準備くらいはしたい。
そうでなければ小松はココに何も返せなくなってしまう。
「改めておはよう、小松くん」
クスクスと笑うココは既に着替えを終えており、その事に心の底からホッとする。
「おはようございます。すみません、すぐ着替えて朝食の準備を・・・んむっ!?」
話している途中でココに唇を重ねられ、小松は目を白黒させた。
それは取りも直さず舌を絡められる深い口づけで、くちゅりと粘着質な音まで響く。
小松は硬直しながらそれを受け入れるしかない。
唇を離したココは、最後に舌先で小松の唇を舐め、その距離でニコリと笑って小松に囁いた。
「ゆっくりで良いから、そんなに焦らないで?」
「はいぃ~・・・・」
ぼすっ
ふにゃふにゃと身体に力が入らず、小松は布団に撃沈した。
わりと良くある事なので、そんな小松に対してのツッコミはココからは無い。
むしろそんな小松を見てココは首を捻らせた。
「うーん・・・それにしてもベッドを増やしてはみたけど・・・あまり意味がなかったかな?」
くっつけてしまえば幅の広いベッドが一つであるのと変わらない。
むしろ余計なスペースで回転までしてしまい、その内ココの顔に足を向けてしまうんじゃないだろうかと危ぶまれてしまう。
ならば、一つのベッドで小松が動かないようココに抱えられていた方が良かったのか。
「すみません・・・」
ココの言葉に顔を上げる事も出来ずに布団に沈没したままくぐもった声で謝る小松だった。