忍者ブログ
書きたい時に、書きたいものを、書きたいだけ。 そんなココマ中心・小松受トリコブログ
Admin / Write / Res
<< 05   2025/06   1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30     07 >>
[194]  [193]  [192]  [191]  [190]  [189]  [188]  [187]  [186]  [185]  [184
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


友よ・・・私の体は一つしかないんだぜ★
そんな訳でもうすぐスパコミですね!
お泊りに来る二人とも一日目参加。
別日なら二日目はサークル入場でトリコ本さっくり買い漁って、椅子に座りながら戦利品を読めたのにっ!
と思いつつ。
まぁ、両日とも一緒に行く人がいるから良いか。

スパコミ参加の皆さま、ラストスパート頑張ってください!
トリコマプチオンリー楽しみ!!


そして。
結局遅くなりました・・・
期間が空きすぎて、タイトルすら覚えてなくて自分のサイトに飛んで確認する始末(汗)
例によってコンパクトにまとめるつもりが全然纏まっておらず、前篇、中篇をくっつけときゃ良かった!な長さになっております・・・


四天王×コマで。



 

「ぅ・・・ん・・・」
病室では小松が平和な顔で眠っている。
「小僧、起きろ」
そんな一言をかけた所で、小松の平和そうな顔は変わらない。
ゼブラは小松の耳元にそっと口を近づけた。

「・・・・」
がばっ!
「うわぁっ!!!」
叫び声と共に小松は跳ね起きた。

「う・・うう・・・すみません、ボク、ちょっとトイレ行ってきます!」
かと思うともぞもぞとベッドから這い出て一目散ににトイレに走って行く。

「?そんなに行きたかったのか?」
目覚めた場所やゼブラやトリコが目の前に居る事に疑問を持つでもなく駈け出して行った小松が通ったドアを見る。


「あー?堕ろしに行ったんだろ?」
「はぁっ!?」
ゼブラの一言にトリコは目を剥く。

「どーいう事かきっちり説明しろ!!」
ゼブラの頭を鷲掴んでトリコは叫んだ。

 

ゼブラの音弾は、指向性を持つモノだ。
対象者の聴覚にのみ響く波長で投げかける為、例え同じ場所に他人が居ても気づかれる事はまずない。
それに答えていればハタから見たらただの不審者になるのだが、それはトリコのように人目を気にせず平気で大声で話しかけるからであって、ぼそぼそと人には聞こえない程度の小声の呟きでもゼブラに声は届く為、離れていても会話は出来る。
聴覚特化ならではのゼブラの特技の一つでもある。

最初は小松からだった。
多分ただの好奇心だ。
聞こえるのかな、とぼそぼそと「ゼブラさーん」と言う呼びかけにたまたま気が向いて答えてやった。
いつもの大声とは違う、秘密めいた小声だったので、姿も見せずに音弾で返してやったのだ。

それ以来、トリコの預かり知らぬ所で、ゼブラと小松は会話していた。
おそらく小松の様子が最近おかしいと感じていたのも、ゼブラと会話中だったからなのだろう。
小松の意識がトリコから逸れていたという事だ。

「知らねー間に仲良くなってたと思ったら、それが原因か・・・けど、いくら仲が良いってったって・・・」
まさか、そんな仲になっていようとは、誰が思おうか。
間男に嫁を寝とられた気分とは、こんな感じなのだろうか?
考えるだに面白くない結論に達してしまい、トリコは眉を顰める。

そんな様子を見ていたゼブラが呆れて告げた。
「何か勘違いしてやがるな」

勘違いも何も、小松が妊娠したのなら、そういう事までする仲という事になる。
そりゃ、ココやサニーも動けなくなるというものだ。

だがゼブラは言った。
「俺は小僧と喋っていただけだ」
・・・と。

「はぁ?喋っただけで妊娠するなら、小松はとっくに何度も俺の子を孕んでるだろ!」
四天王の中で最も小松の傍に居る人間なのだから。
いや、下手をすると普段の職場のコックやら上司の梅田の子すら孕みかねない。

梅田と小松の子供、と一瞬想像しかけてトリコは頭を振る。
「ていうか小松は男なんだよーー!」
考えるだに恐ろしい想像だが、そうだった、孕む事自体がおかしい。

堕ろすって何だ!
何がデキたってんだ!

「それがな・・・」
叫ぶトリコにゼブラが面倒くさそうに説明を始めた。

ドクターロブスター。
以前小松は鼓膜を破ってしまい、その鼓膜は生体適合性の良いドクターロブスターで補われている。
通常の人間の可聴領域で、ヒトの鼓膜が反応する事はまずないのだが、ゼブラの小松に対する音弾の波長がこのロブスターで出来た鼓膜と反応して、小松の脳に間違った情報を働きかけてしまうのだ。

「・・・って医者が言っていたらしいが」
バンッ!
「つまり想像妊娠のようなものなのか?」
病室の外にいながら勘違いと知ったココが復活したようだ。
サニーと共に病室に入ってくる。

「さぁな。だが同じ事が今まで何度かあった。それよりケンカしようぜ」
ゼブラにとって、四天王が揃えばやる事はまず限られる。
ケンカか、修行か、コロシアム。
そして食事である。
コロシアムはこの場に無く、修行相手になる猛獣も居ない。
料理する小松はあの調子だ。

「お断りだ」
「やだ」
病室に入ってきた二人に一刀両断で切り捨てられ、ゼブラは多少でも付き合いが良いトリコに絡みだした。

そんなゼブラを無視して、ココは考えを整理する。
想像妊娠の類なら、小松自身が異常に気づけば、その妊娠もなかった事になるだろう。
元々ゼブラに執着しているが故の思い込みではなく、気づかぬ内に脳が勘違いしてそうなったというだけなのだから。

つまり、今の小松はトイレに行くという行為で疑似的に”堕胎”し、気持ちを落ちつける事でその想像を脱する事になる。

 

「れより、松は大丈夫なんだろうな?」
そんなに何度も想像妊娠を繰り返して小松の身体は大丈夫なのだろうか?
サニーが心配を口にすると、トリコと殴り合いをしていたゼブラが振り返り、くぃ、と顎をしゃくった。
「小僧本人に聞け」

扉側には小松が所在なさげに立っている。
途中から話を聞いていたらしい。

「ど、どうも・・・ご迷惑をおかけしまして・・・」
「松!大丈夫か!?」
「身体は!?気分悪くない!?」
ココとサニーが駆け寄る。
ゼブラを振りほどいて一歩遅れてトリコも駆けてきた。

「えぇ、ボクは大丈夫です」
「確かに、別の電磁波はないようだ・・・」
「・・・てオイコラ」
小松の腹を撫でているココの手を触覚で引き剥がす。
どうにもその手つきがイヤラシイと感じたのはサニーだけではないようで、サニーが引き剥がしていなければ、トリコがやっていたところだ。

「ボクは大丈夫です。それより皆さんにご心配をおかけしたのと、ゼブラさんにお手間を取らせてしまって・・・」
申し訳なさそうに小松は謝った。

「や、別になんでもなきゃいーんだけどよ・・・」
トリコが言えばふにゃりと小松は相好を崩した。
それにしたって何度か同じ事があったのなら、コンビの自分にくらいは言っておいてほしいと思うのは、トリコの我儘なのだろうか?
おかげで随分肝が冷えた。

「ゼブラとの子が産まれたなんて事になったら大変だし!」
「ボク、男ですから!」
サニーの言葉に小松がツッコむ。
小松自身も妊娠したいなどと思った事は一度もなく、ただ誤った信号を感知した脳が勝手にホルモンの分泌を変えてしまうだけなのだ。
IGOの医者から詳しい説明を受けた筈だが、あまりに専門的な用語を羅列されて、よく覚えてないのが現状だ。

「とにかく小松くんに大事なくて良かった。」
ココは柔らかな笑顔で小松に向けてそう言った。
次の瞬間には厳しい目をしてゼブラを睨む。

「ゼブラはもう音弾で小松くんに喋りかけるな」
「そーだしっ!」
「そうだな!」
それには三人全力で肯定する。
小松の身体に何度も負担をかける事になる上、トリコにとっては、そのせいでハント中も小松が気もそぞろだなんて、面白くない以外何物でもない。

しかし三人に言われても、当のゼブラはどこ吹く風、といった雰囲気だ。
―――こいつ・・・絶対やるな・・・
胡乱な眼でゼブラを見る。

だが、今後はトリコがハント中に気をつけていれば、もう少し何とかなるかもしれない。
小松はトリコと話しながらゼブラともこっそり会話出来る程器用な人間ではないのだ。
今まではただ訝しんでいただけだったが、理由さえ分かれば何時だって邪魔は可能だ。
小松の意識がトリコから逸れた、なんて直ぐ気づく。

今はまだ会話だけとは言え、このままじゃ本気で小松を奪われかねない。
小松のパートナーはトリコなのだ。
知らぬ間に他からちょっかいをかけられるなど、たまったもんじゃない。

ぐっ、と気持ちを新たに拳を握りしめる。

ふ、と。
何時もハント中に意識を逸らす小松と、先ほどの病室を出ていく前の慌てた様子の小松の表情が違った事が気になった。

「そーいやお前、便所に行く前、ゼブラに耳元で何言われてたんだ?」
「っ・・・!」
かぁぁぁぁっ

トリコの何気ない一言で、小松の顔が真っ赤に染まった。
あたふたとゼブラを見、顔を染めたまま俯く。

3人は見た。
ゼブラが小松に向け、口元に人差し指を立てて”秘密だ”と言わんばかりの合図を送っていた事に。

『ッゼブラアァァァァァァ!!』
瞬間、3人が殺気立った。

「お、やるか?」
嬉々としてゼブラは迎え撃つ。
ケンカは望むところだ。

「ぎゃー!皆さん、病院で騒いじゃ駄目ですーーーーっ!」
小松の顔は赤から一気に青に変わった。
リフトハウスの惨状を見てきた小松は、この病院が一時間もしない内にどうなるか、なんて想像もしたくなかった。

 

 *  *  *

ゼブラのエロボイスで小松が妊娠しちゃえば良いんだ!というゼブコマ話。

最初は
「らめぇぇぇ!妊娠しちゃうぅぅぅ」
というくらいのエロボイスでココは小松を孕ませちゃえば良いんだ!というネタだったんですが。

でもココだと小松妊娠疑惑が持ち上がったら、何としてでも産ませちゃうだろう!という事でオチもないパラレル家族話が出来そうで辞めました。

子供が出来たら、ココは大事にしてくれそう。・・・・小松を。
生まれた後も子供がヤサグレるくらい、子供の目の前でイチャコラ見せつけそう。

サニーは子供に構い倒しな小松に拗ねるw俺も構え!!って。
トリコはむしろ子供を連れまわし過ぎて小松に怒られる感じ?ボクもハントに連れて言ってください!って。

トリコマ家族が一番平和だと思いました。


拍手

PR
この記事にコメントする
Name
Title
Color
Mail
URL
Comment
Password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret(管理人のみ表示)
カレンダー
05 2025/06 07
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
プロフィール
HN:
波竹 きみる
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
年齢 :トリコより上
身長 :小松より下
性別 :リンと同じ
星座 :ココと同じ
血液型:サニーと同じ
視力 :ゼブラと同じ
足のサイズ:節乃と同じ

トリコより上で小松より下って何か凄くね?と独りでテンション上げてる可哀そうな大人
カウンター
Copyright ©  REXIM All Rights Reserved.
*Material by Pearl Box  * Template by tsukika
忍者ブログ [PR]