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職場でメロンを貰いました。
ごろりと。
・・・・え?
素で貰ったものを包むものもなく・・・しょうがないので鞄にどすんと入れて帰りました。
電車の中で鞄にメロンをゴロンと入れてる人がいたら私かも(汗)
食べごろになるまで冷蔵庫で眠ってもらいまーす。
以下はパロの続きです。
夜が更けてきてから小松は後れ馳せながら気付く。
トリコがいてなんだかんだで有耶無耶になってしまったが、今晩からのココの寝床は無くなってしまった。
「あの…」
何と切り出して良いか迷う。
流石にココとていつも寝ているリクライニングチェアが壊れてしまえば、ベッドが必要になるだろう。
一番大きくて立派なのは小松が寝かせてもらっているベッドだ。
それならココだって問題なく眠れる。
小松は別室にある小さな簡易ベッドで充分だ。
だが譲るつもりで声をかけようとして思い出す。
小松にとっては申し訳ない気持ちや親切心でかける言葉でも、ココは違うように受け取るかもしれない。
小松をベッドに寝かせてココがリクライニングチェアで寝るようになったのは、夜中の小松の監視の為。
泊まり掛けも何度か許されていたが、人の目がある場所だった。
そして今までもそのスタンスは変わっていない。
ココからすれば、小松の発言はココの監視の目が届かない場所で一人で寝たがっていると言う風に捉えられかねない。
それをココは許さないだろう。
面と向かって小松など信用していないと言われるのは辛い。
ココに信用されているか否か。
許してくれれば良いのだが…確認するのが怖い。
なら最初から二人とも簡易ベッドで寝ようと提案した方が良いだろうか?
「どうしたんだい?」
ココが振り返る。
「ええと、その、壊れちゃいました、よね…」
黙っている訳にもいかず、視線を朝トリコが居た場所に移す。
そこには応急措置として木で作られた簡素な椅子が置いてある。
キッチンで小松が高い場所のものを取るのに使っていた踏み台がわりのものだ。
とてもじゃないがそこでは眠れまい。
「そうだね・・・」
トリコの事を思い出したのかココは呆れたようなため息を洩らす。
弁償するとは言ったが、トリコは旅立ってしまった。
きっと忘れているだろう。
まぁ、覚えていたとしてもそう簡単に用意出来るものでもないだろうが。
あまり期待をしていない・・・むしろ自分も忘れかけていた事を言われ、小松を振り向く。
「・・・あぁ、成る程」
察しの良いココはそれですぐ気付いたようだ。
にこりと小松に微笑みかける。
「小松くんさえ良ければ一緒に寝ようか」
「ええっ?!」
小松が思ってもみなかった解決策を提示され、小松は目を見開いた。
子供だと思われていたならともかく、今はちゃんと自分の年齢だって把握しているはずのココの台詞とも思えない。
「…嫌かな?」
少し気落ちしたような顔でココに問われて、キッパリ嫌だと答えられる人がいるなら見てみたい。
「いえっ!そんな事はっ!全然っ!」
例に漏れず小松は慌てて首を振った。
「そう。良かった」
これで今晩の問題は解決だね、と話を締めくくってしまったココをやはりマジマジと見てしまう。
確かに側で小松の様子を伺いつつ、何かあってもすぐ対処出来る距離。
そしてココの身長もしっかり収めてくれるサイズのベッドを思えばそれでも良いかもしれないが。
「まだ何かあるのかい?」
「あ、う、いえ…そのぅ…狭くないかなって…」
一つのベッドに二人で、なんて発想がなかった小松は戸惑うなんてレベルではない。
「僕にとっては簡易ベッドの方が足を折り曲げて眠らなきゃいけなくて大変だよ」
やはりココには小松と別室で就寝するつもりはないらしい。
確かにココが足を伸ばしてリラックス出来そうなのはここにあるベッドか既に壊れてしまったリクライニングチェアだけだった。
だが大の大人が同じベッドで眠るだなんてまるで…
そこまで考えてかぁっと小松は頬を染めた。
うっかり帰ってきてからの食事を思い出してしまった。
「で、でもボク、いびきとか煩いかもしれないし、歯ぎしりしたり寝言とか言うかもしれないし、寝相だって…」
慌てて脳裏に浮かんだ関係を振り払い、言い訳を考える。
ちっともじっとしていない、とは昔両親にも言われた事がある。
子供の頃はよく布団を蹴飛ばしていたし、寝言も言っていたらしい。
今の自分がどうなのかは小松の知るところではないのだが…
「大丈夫だよ。昨日も一緒に寝たじゃないか」
言われてはたと気付く。
「そ、そうでした…」
今朝の事を思い出せば再び小松の頬は赤く染まる。
それ以前にも寝姿はココに見られている。
寝ている間に腹を蹴飛ばされたりする心配はなさそうだとココ自身が判断したのだろう。
「疲れていれば鼾くらい誰だってかくだろうし、叫び声じゃなく寝言なんて可愛いものじゃないか。それに寝呆けてする小松くんのへなちょこパンチなんてパンチにも入らないよ。」
ココの言葉に小松はどんどん顔色を無くした。
あるいはココはフォローのつもりだったのかもしれない。
しかしそれは小松が鼾もかくし寝言も言う上、ココに拳を振り上げた事にならないだろうか?
「やっ、やっぱりココさんとは一緒に寝ませんっ!」
そんな状態で一緒に眠れる訳がない!
「えっ?!どうして急に?」
ココは本気で驚いているらしい。
「どうしてもですっ!」
しかしそこは譲れない。
ただでさえ小松より後に寝て、小松より先に起きるココなのだ。
貴重なココの睡眠時間を削りたくない。
「じゃあ、この部屋にもう一つベッドを持ってこようか」
言われて小松は目を見開いた。
何故それに気付かなかったんだろう?
そして何故ココは最初にそれを言ってくれなかったのか。
いや、小松はベッドは備え付けのイメージがあり、移動させるという事自体を考えに入れてなかっただけあって、ココも力仕事は避けたかったのかもしれない。
しかし若い男手が2つもあるのだ。
移動させるのは簡易ベッドだし、やろうと思えば出来るだろう。
「どう?」
「はいっ!それなら!」
こうして寝室に簡易ベッドが運び込まれる事になったのだった。