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昨日は甘いものを思いっきり食べて、今マッサージなんか受けたら確実にトミー(リバース)する!って状態だったんですが、今日は今日で外食メニューがチーズだの牛肉のデミグラスソース煮込み料理だので一品一品が全て胃にくる重さでした…(汗)
いや、オゴリだから何も言うまい!
明日は岩盤浴でちょっとデトックスしてきます・・・絶対今週で太ったと思うんだ・・・
以下はパロの続きです。
相変わらず短い上に、土日はもう更新ないです。
遊び疲れー(笑)
「あ、そうだ。リンゴ剥きましょうか」
「林檎?」
「はい!教会の裏に成ってるんです。甘くて、美味しいんですよ」
「じゃあ、ボクがもいでくるよ」
朝食もあらかた終えた頃、ココは小松と共に教会の裏へ行った。
「へぇ、立派な木だね」
「でしょう?あ、ココさん!あれ!あの実が美味しそうです!」
ぴょこぴょこ跳ねながら指を指される方向を見れば、なるほど一際赤い熟した実がなっている。
「小松くんは美味しそうなものを見つけるのが早いんだね」
「へへ・・・食い意地が張ってるので」
照れくさそうに言うが、ココの知り合いの食い意地の張った同僚はこんなレベルではないので、随分と可愛い食い意地だと思う。
小松の指定した美味しそうな林檎を選び、もいで手渡せば、小松はキッチンで林檎を洗い、包丁の置き場所を見る。
以前から手伝っていたからか、探す場所に迷いはない。
普段も使っていたのなら問題はないのだろうが、あまりに包丁使いが危なっかしいようならココは自分が変わるつもりでいた。
「あれ・・・?ココさん、ココに果物ナイフ置いてありませんでした?」
「あ、ここに・・・」
そう言えば、忘れていた。
小松の名を聞く前、昨夜から警戒して身に着けていたのだった。
疑っていた自分が内心後ろめたく、焦りが出たのか。
「おっと」
ココらしくないミス。
出したナイフを取り落としそうになり、ココは慌てて落ちかけたナイフを掴んだ。
悪いことに、柄の部分ではなく、剥き身の刃の方を。
じわ・・・
掴んだ指の間から、うっすらと血がにじむ。
小松の顔色が変わった。
本当に何の気もなかったとしか言いようがない。
例えなりたてであっても、日の光、十字架、聖水、教会全てに嫌悪感を示さない吸血鬼はいなかった。
ニンニクの含まれた料理も食べたし、流れ水も小松は簡単に渡ったりしそうだ。
だからこそココは小松の名を聞いたのだ。
ココが例え血を流しても、目の色を変えたりせず…
「何してるんですかっ!?」
と今のように顔色を変えて近づき、ココの傷の手当てしてくれるはずだった。
ジュッ
「あつっ!」
小松がそう言って飛びずさる前までは。
普通の血に触れての反応ではない。
それは洗礼を受け神父となったものの血に対する魔物の反応。
聖なる者の血液は、魔物にとって毒となる。
酸でも浴びせられたような、そう、あたかも今の小松のような…
ダンッ!
ココは小松の腕を片手でひねり上げ、床に叩きつける勢いで伏せさせた。
のしかかり膝で背中を押さえ付ける。
完璧に抵抗を封じて捕獲したと確認してから、ココは先程触れてきた手をとった。
ほんの僅かに触れただけの指先は、火傷をしたように赤く爛れている。
後に水ぶくれになりそうだ。
「い、痛…」
「それは指?腕?背中?」
警戒を解かずに訪ねる。
「え、えと…その、ボク、何が起こったのかさっぱり…」
あまりのココの素早さに何が起こったのかも分からなかったらしい。
ようやく我に帰って叩きつけられた時か腕を捻り上げた時か、はたまた指先の痛みかもしれないが、それを認識した。
「反応速度は人並み、いや、それ以下か…」
「え?何ですか?」
きょとん、とのんきに答える小松にココは固い表情で告げた。
「残念だけど、君を帰す訳にはいかなくなった」