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お仕事が終わり、何だか落ち着かない日々を過ごしています。
え、今日仕事行かなくて良いんだっけ・・・?うずうず・・・
たぶん、今の状況に慣れてきた頃にまた仕事を始めるんだと思います・・
とりあえず今日は美容院行ってきます!
以下はココマパロの続きです。
ようやくちょっと進展・・・?
発覚してからココの行動は早かった。
小松は再びベッドに縛り付けられた。
ベッド自体は朝日の差し込む窓際からは逆の通路側に移動させた。
朝に小松が縛られていたロープではない。
どこに持っていたのか、鉄製の枷だ。
ずしりと重い枷からは鎖が伸び、ベッドに巻きつけられる。
ロープで縛られていた時より多少…寝返りを打てる程度ではあるが…自由度は出来たが、頑丈なそれは逃れる事は不可能と思われた。
「ココさん。傷、大丈夫ですか・・・?」
小松を縛る事を最優先とした為、ココの手の平はハンカチを巻いただけの状態だ。
流石に小松に己の血が触れないようにと配慮はしたようだが、その手でベッドを移動させたりした為、白いハンカチにはうっすらと血が滲んでいる。
一通り事を終えたからか、ココは己に巻き付けてあったハンカチを外した。
元々浅かったのか、既に血は凝固し、うっすらと朱線が走る程度になっている。
「良かった・・・深くなさそう・・・・」
縛られたまま、小松はホッと息をついた。
あまりそういう反応をしないでいて欲しいのだが・・・・
ココは声に出さずにそう思う。
先程までが嘘のようにココは寡黙だった。
小松に話しかけられても、一切応じないでいる。
仲良くなれると思っていた。
あまり人と深い付き合いをするのは苦手だったが、こちらが警戒心を抱く前に彼はするんと懐に入ってきていた。
彼が人間だったなら、このまま平和な時を過ごせただろう。
だが、彼は変貌していた。
今はまだ大きな変化は出ていないようだが、今後どう変わっていくかは分からない。
変貌していたなら、今後力は増し、血を求め徘徊するモンスターと変わっていくかもしれないのだ。
そう、だからココのこの対応は間違いではない。
彼が暴れ出したり逃げたりしないよう、再び縛りつけた。
なのに彼は文句の一つも言わず、先ほどまでと同じように自分を案じる言葉を紡ぐ。
自分だって指先が爛れているというのに。
「あの・・・僕を殺さないんですか?」
小松に向ける目は冷たいのに、ココは答えない。
答え、られない。
”人”でないなら。
”なりたて”ならば。
時期を見誤るつもりはない。
殺すつもりの相手の名を聞くつもりはない。
でもココは名を聞いてしまった。
食事まで共にした。
最初から既に、見誤っていたのか。
しかし吸血鬼化しかけていると言っても、己の血液に反応したことを除けば、人らしさを捨ててはいない。
今は------まだ。
「…出かけてくるよ」
一言告げて、ココは部屋を後にした。