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今朝、いやんな夢で目が覚めました。
いやね、ココの夢を見たんですけどね。
体中に毒腺があって、ウッカリ制御出来ない事もあるココさんですが。
皮膚はまぁ、汗腺と同じように毒腺で毒出す場所だから出ても大丈夫として。
口の中も唾液腺のように出ても大丈夫として。
けれど、皮膚や粘膜にあれど、流石に歯には分泌腺はないので、毒腺もないだろう、みたいな。
したらコントロールしている状況下なら、毒膜を張ってから更に毒を作るとか出来るかもしれませんが、
ウッカリ口の中で強酸性の毒を精製しちゃおうものなら、歯が虫歯みたいに溶けちゃうんじゃないか、と。
歯が溶けたらしみて痛いんじゃないか、とか。
だから他の四天王に比べて食欲がなかったんだ、とか。
ニッコリ笑ったココの歯が全部溶けてボロボロの状態だったトコで目が覚めました・・・
残念過ぎるイケメソ・・・
歯がボロボロで熱いのも冷たいのもしみるココさんは笑いも起きませんが、ただ単に猫舌なココとかは普通に萌えます。
昨日は小松は戻って来なかった。
一昨日にも聞いていた事だから、その時は心配していなかった。
だが今日ももう日付も後一時間足らずで変わろうという時間帯だ。
例えば一昨日の食事で腹が減っていない。そういう事もあるだろう。
村長の所からそのまま宿屋に行き、宿の方も忙しくこんな時間になっているのかもしれない。
だがそれなら律儀な小松の事だ。
ちゃんとココの前に顔を出して断りに来るに違いない。
そうでない、不測の事態が起きたのだろうか?
ココに会わす顔がないというような出来事が。
もし小松が他の人間を襲うような真似をしているのなら、ココは責任を持って小松を殺さねばならない。
よく口に出していたこの言葉も、最近はあまり言葉にする事はなくなった。
その程度には、ココも小松を信用できるようになっていた。
だが、何かの拍子に村人に小松の秘密がバレてしまったら?
小さな村こそ古いしきたりも多い。
小松が何をした訳でなくとも、村人に殺される可能性もある。
今まで親切にしてもらっていた仲間に殺意を向けられるのは、どれほど苦痛だろう?
あくまでも可能性の一つであるのに、一度考え出すとどんどん不安に思え、夜中にも関わらずココは村長の家まで行った方が良いのだろうか、とまで考えた。
ドンドンドン
扉を叩く音がする。
そのノックはかなり力強く、小松の立てる音ではない。
村人なら余程の緊急事態でない限り、こんな時間に訪れたりはしない筈だ。
誰が来たのか、とココは半ば追い出すつもりで腰を上げた。
ぎぃっ・・・
蝶番が少し古び、きしんだ音を立てる。
「こんな夜中に一体誰だい・・・?」
出来る限り人当たりの良い”神父”の顔を作ったココは、ドアを塞ぐように立つ目の前の巨漢に目を見開いた。
「よぉ、ココ!久しぶりだな!」
ニカッと笑うと、居るだけで威圧感のある存在が、少し身近なものに変わる。
長身のココより、更に高く、体格の良い身体。
空のように青い髪に、頬についた三本傷。
それはココが知りすぎているほど知っている人間だった。
「・・・なるほど。昨日来た村長の客人というのはお前か」
それだけでココは全て納得した。
知り合い相手とのことで、ココの神父としての口調も崩れ、幾分か尊大になる。
「おう!こんな小さな村とは言え、村長の家のメシはうめぇな!思わず思いっきり食っちまった!」
この男が”思いっきり”というからには、本当に食べ尽くしたに違いない。
朝から晩まで料理を作り続け、きっと今頃小松は疲労困憊している事だろう。
教会まで足を運ぶ体力もあるかどうかも怪しい。
だが小松が捕えられているような事はないようで、少し安心した。
トリコが相手だったことで補給状態に不安が出てくるが、ココは他人を害しないという一点において小松を信じている。
村人を襲ったりする前に、間もなく小松は戻るだろう。
むしろ小松の方が問題ないと分かれば、今度は村の備蓄は大丈夫だろうか、と村長のみならず村人全員の食糧事情まで心配になってしまった。
今飢饉や災害が訪れれば、一溜まりもないだろう。
「・・・後でちゃんと食糧庫を満たしておけよ?」
「分かってるよ。村長があんまり情けないツラするから、約束してきた」
明日からハントに出る、とトリコは請け負った。
嫌な予感がする。
それがトリコの事か小松の事かは分からないが、残念な事に自分の予感は当たる確率が高い。
「中で話そう」
「あぁ、茶菓子でも出ると助かる」
先ほどまで食べていただろうトリコの台詞に呆れつつ、ココはトリコを迎え入れた。
* * *
ようやく出せた!
ずっと前から起承転結の転はトリコ登場!と決めていたんです。