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うにゃあぁぁぁぁ!
久しぶりに時間が出来たのでネットサーフしてたら、自分の事を書いてあるだろう記事を見つけてゴロンバタンしてました。
うぅっ・・・マトモにパソコン画面を見れない・・・!(照///)
いや、まぁ、これで自分じゃなかったら笑うしかないですが。
そんなふわふわした気持ちのまま、ココマパロの続きです。
ほんのりとですが、大人向け表現を含みます。
最近パロそんなんばっかだな。
でも今後はそんな展開は少なくなる、筈・・・
「お前らしい住処だな」
村人達の集落から離れた教会の事を言っているのか。
「・・・僕が建てた訳じゃないからな」
確かにココにとっては便利だが、反論はしておく。
ココはただ赴任してきただけだ。
教会は元々此処にあった。
「分かってるけどよ」
確かに教会としては微妙な位置だ。
教会は路銀のない旅人を一夜でも迎える場所でもある。
南北のどちらか寄りならともかく、人通りのない森に近い村の外れに建てる必要はない。
まして老齢が多いだろう司祭に、歩いて村へ買い物に行くのも不便な場所に建てるのは不自然だ。
村の古いしきたりや習わしがあるのだろうか?
それとも森との境目にある結界に関係するのか?
考え出すときりがない。
トリコの来訪はココにとってはあまり歓迎出来るものではなかった。
何故なら、トリコがこの辺鄙な村を訪れる理由が自分以外に見つからないからだ。
トリコは猛獣を狩るのを主としているハンターだが、こんな何もないと言っても誇張ではない村にトリコの興味を引くものが、他にあるとは思えなかった。
-------たった一つを除いて。
お茶を淹れる間に茶菓子は消えていた。
まぁ予想通りではあるのでため息一つで済ませておく。
キッチンがある方に通すと明日の食糧が無くなる事が目に見えている為、さっきまでココが居た部屋に通した。
椅子は残念ながら一つしかないのでそこはトリコに譲り、自分はベッドに腰かける。
普段ココの体重すら支えているリクライニングチェアーは、トリコが座った事でぎっ・・・と何やら嫌な音を立てた。
「いやー、まさかココがこんなトコにいるとはなぁ」
「お前、僕に会いに来た訳じゃないのか?」
むしろそれが目当てだと思っていたココは驚く。
「偶然だよ、偶然。飯食ってる最中に知った名前を聞いたから、詳しく尋ねたら気前良く教えてくれたぜ」
「…まぁ、そういう事にしておいてやるよ」
「何だよ、可愛くねーな」
「お前に可愛いなんて思われたら僕はおしまいだ」
「チェッ」
拗ねて頬を膨らませるその仕草が年齢より幼く見えて、トリコの方が可愛げがあるのではないかと思った事は言わないでおく。
その後の反応が可愛くないのが目に見えているからだ。
「それより僕じゃなくこの村を訪れるのはどんな理由だ?」
ハンターが来るような村ではない。
そんな事件があれば確実にココの耳に入っているはず…
そしてココの心当たりなど、一つしかない。
「それなんだが、お前はまだ赴任したばかりで知らないかもしれないが、ここ数年、この村で人が死んだ事はあるか?
いや、行方不明なんかでも構わないんだが…」
ふとトリコが表情を引き締めた。
カタ…
通常なら見逃す程の小さな音。
常人ではない感覚を備えているトリコだからこそ気付いたと言えよう。
しかもそのあるかないかの気配は確実にこちらに近づいてきている。
「いや、僕が聞いたのは五年程前に亡くなったという人と老衰で亡くなった司祭だけだね。何なら詳しく調べてみるけど」
ココはどこか遠い目をして、ふいにため息をつくと会話を続けた。
おそらくトリコが気付いた事にココも気付いたのだろう。
その割にあまり警戒心が感じられないのは何故だろう?
「頼むぜ」
不自然にならないよう会話を続けようとしたトリコの目の前で、いきなり何の溜めもなくドアが開いた。
「あれっ?お前…」
入ってきたのは、トリコにココの事を教えてくれた村長の家の料理人だった。
それ以前にもこの村に似合わぬイケメン司祭が…などと言う話も小耳に挟んでいたが、トリコは全く興味がなかったので聞き流していたのだ。
トリコには今目の前に出されている料理を平らげる事が何より重要だった。
そのトリコが食事中に人とマトモに話そうと手を止めたのは、目の前に現れた少年が料理を作ったのだと分かったからに過ぎない。
料理の話から入ったが、わざわざ食事の手を止めて長話をするトリコを見て、周りの者の「司祭様とも仲が良いのにズルい」などと言った嫉妬めいた感情に、料理人の口からココの名前が飛び出たのだ。
曰く、「ココさんにはお世話になりっぱなしで、仲が良いだなんて、そんなっ!」と恐縮する口振りではあったが。
少年は司祭とは言わず、ココの名を出した。
他の者がそう呼んでいないだけでココと親しいのだろうとは推測がつく。
だがトリコの知るココは一人で居る事を好み、滅多に他人に胸襟を開かない。
あまつその司祭は最近になって赴任してきたばかりと言う。
一応人違いかもしれない事も考慮して探りをいれてみた。
「そんなにお前がベタ褒めするなんてどんな奴なんだ?」
「それはもう優しくて!」
「笑顔が素敵で!」
「見目麗しくて!」
堰を切ったように話しだす使用人達の言葉を全て黙殺する。
「お前は?」
「え、と。皆さんの言った通りだと思いますけど…ボクなんかにも優しくしてくださいますし。
一度信用した人は困った事になっても見捨てられない性格なんだと思います。ちょっぴり毒舌なのもその人を思っての事でしょうし…」
「ふーん」
「後、少し人を避けているところもありますよね。人当たりは良いんですが、根本的なとこでは警戒しているような…実は繊細な人なんだと思います」
「・・・帰る」
「えっ?!」
「何かいけない事を言いましたか?」
「違う、違う。もうメシは出ないんだろ?」
「あ、はい…もう厨房や食料庫にある分は使いきってしまったので、今目の前にある分で全部…ってもう全部食べきってるー?!」
「空にした食料庫は後で埋めといてやるから安心しろ」
空の食器で埋め尽くされたテーブルを尻目に、トリコは村長の家を出た。
あの時の料理人は外見こそ疲れてヨレヨレという雰囲気だったが、話している分には普通に見えたのだが。
今はぼんやりと焦点の合わない瞳でトリコを見上げている。
ゆっくり小首を傾げたかと思うと、左右を見渡し、ココを見つけ、そちらに向かってふらふらと歩きだした。
操られているかのような不自然でおぼつかない足取りだったが、ベッドに腰掛けているココのもとまで何とか辿り着いた。
ベッドヘッドに背をつけ足を伸ばしているココに近寄ると、少年はベッドにはい上がり、さらにはココの膝の上に乗り上げた。
「おっ、おい…」
流石にココも怒るだろうと制止の声をかけるが、元々操り人形のようにふらふらしてトリコに答えなかった少年だ。
気にする風もなくココの首に腕を回すと、そのままココにキスをした。
トリコは止めしようとした体勢のままあんぐりと口を開けて固まった。
避けようと思えばいくらでも避けられたはず。
ココが素直に受け入れるとは思ってなかった。
今トリコの目の前でされているのは、顔を傾けて深く舌を絡ませるディープなものだ。
一瞬おとなしく受け入れたかのように見えたココは、相手の肩に手を置いてやんわりと拒絶した。
「あ…」
足りない、とココの唇に舌を伸ばそうとする口を、ピタリと手で塞ぐ。
「悪いけど今は会話中なんだ。口を塞がれるのは困るな」
失望の光が宿ったのを見て、ココは塞いでいた口を解放すると、カソックの襟元のホックを外し、カラーを引き抜いた。
そのまま一つ、二つボタンを外していく。
「代わりにこっち、ね…」
くつろげられたカソックから、普段隠れている首筋や鎖骨が覗き、匂い立つような色香を放つ。
ココの与える赦しのまま、少年は再び顔を近付けた。
今度は唇ではなく、首筋に顔を埋める。
「おい、ココっ!」
ココは簡単に他人に急所を晒すような人間ではない。
そして何よりその行為は…
「…あ…?」
首筋に埋められたと思った顔は予想に反して更に下へと下がっていく。
ココが外したところから引き継いで、全てのボタンを外しきり、あまつ下衣のボタンも外し…
と、ココがそこでトリコ側にある片膝を立てた。
小松の顔が見えなくなる。
トリコや小松に気を使っての事かもしれないが、足の間に顔を埋めて何をしているかなど、この流れで分からぬトリコではない。
「ンッ…」
ぴちゃっと濡れた音まで聞こえてくるものなら尚更だ。
「はぁっ…」
ココは深い息を吐き出すと、静かに瞳を閉じた。
「そんな曖昧な調査段階でトリコが動くなんてアレの可能性が高い証拠じゃないか。ここ数年とはどのくらいだ?」
「…?あ、とりあえず余裕を持って10年…」
自分に問われているのだと気付いたトリコが呆然としながら答える。
「10年、か…また随分と厄介そうな…まさか計画的か…?」
神父となったのは半ばココが強引に決めた事だが、今回この村に司祭として派遣されたのは、もしかして。
ハンター協会と司教の間での裏取引があったのかもしれない。
間の悪い偶然かと思っていた。
しかしそうではない可能性が出てきてココは眉を顰めて考え込む。
ココの予測とは違う可能性を考えなくてはいけないのだろうか?
「っていやいやいやいやいや!そうじゃねぇだろ!今は話の続きとかしてる場合じゃないだろ!」
「?」
会話を中断され、ココはトリコに視線を投げた。
トリコの視線はココの膝に釘付けだ。
いや、膝の間から見え隠れする小さな少年の後頭部に、だろうか?
「あぁ、安心していい。この状態の時の彼は会話なんてほぼ聞こえてないと言うか周りは見えてないから」
様子を見る限りトリコを見てココではないと理解はしたようだが、客人がいるという認識すら怪しい。
「そんな問題か?!」
「煩いぞ、トリコ。元はと言えばお前のせいなんだからな」
「何で俺?!」
トリコは小松が吸血鬼と言うことを知らない。
おそらく料理を作りきったところまでは疲れているがなんとかなっていたのだろう。
だが料理を出しつくし、終わった後に待っているのは後始末だ。
大量に出ただろう洗い物の数々。
水が足りなければ井戸や村の外の泉まで行く必要すらあったかもしれない。
必死に料理や洗い物をこなす使用人たちの姿が浮かび、ココは盛大にため息をついた。
そんな中、いくら小松が村長に呼ばれた料理人であるとは言え、作るだけ作って戻ってくるという事は普段の小松からは考えられなかった。
だがおそらく片づけの途中で限界が来たのだろうと推測する。
丸一日・・・いや、今日も含めて丸二日動き続けたのだ。
ガス欠も良いところだろう。
一昨日までの余裕ある補給状態など、トリコ相手では意味がない。
今回は余程切羽詰まっているのか、ぴちゃり、ぴちゃりと舐めて刺激して、という事も殆どせずただ一心に啜りあげている。
これは早々に補給させた方がよさそうだ。
「ほら、ちゃんと手も使って・・・?」
小松の手を取り、自らのペニスに触れさせる。
そのまま自分の手を被せ、何度か上下に擦った。
じわりと先走りの液体が滲んだのが分かったのだろう。
「んっ・・・ふ・・・」
嬉しそうに先端をたっぷり舌で舐めまわす。
ココが手を離しても、小松が己の手を止める事はなかった。
「・・・さて」
「いやいやいや!さて、じゃねーよ!!」
「煩いな。少し静かに出来ないのか?」
静かにすると音が気になってしょうがない。
いや、会話していてもその音はしっかりトリコの耳には入ってきているのだ。
精神安定上、非常によろしくない事態である。
「その・・・なんだ、俺は別の部屋で待ってるから・・・うん。終わったら・・・来てくれ・・・」
トリコはそれだけ言うのが精いっぱいだった。
補給するだけして満足したのか、それとも疲れが溜まっていたのか。
2度程飲んだ後、小松は電池が切れたようにココのペニスを咥えながら寝てしまった。
無意識なのか、時折もにゅもにゅと口を動かして吸う動作までする。
赤子のようだ、と称するには少し卑猥過ぎる気がしなくもない。
流石にこのままでいる訳にはいかないので、ココはそっと己のモノを握っている小松の手を外し、口から自身を引きぬいた。
「にゃむ・・・」
聞き取れない声で何かを言っているようだが、概ね小松は満足そうだ。
補給も出来たし、翌日目覚めて突然襲い来るような事はないだろう。
「おやすみ、小松くん」
ココには別の待ち人がいる。
額にキスをして、ココはトリコが待っているだろう隣室へと消えた。