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書きたい時に、書きたいものを、書きたいだけ。 そんなココマ中心・小松受トリコブログ
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・・・・すみません。
なんだかんだでクリスマススルーだけでなく、お正月もスルーの可能性が高いです(汗)
私、晩御飯家で食べてる頻度めっちゃ少ない・・・


もう冬コミですね。
なんとかお友達が来るまでには掃除を終えました。
・・・引き出しは開けちゃダメだけどね!

一日目はお仕事行ってきます。
二日目は一般だけど絶対参加するもんね!
楽しみ~。

・・・・早くも春コミに行けない雰囲気なので、やっぱり一月大阪行くかと悩んでみる。

以下は季節とかイベントとか全く関係なく、パロの続きです。
キリが良くないまま来年に持ち越しです(汗)

今年最後の更新になりそうです。
みなさん、良いお年をお過ごしくださいまし。



「ところでどうしてトリコさんがここに?ココさんと知り合いだったんですか?」
「あぁ、昔馴染みだ。ここ数年は会ってなかったけどな」
そう言えば数年ぶりだとココは思い出す。
感傷に浸るタイプではないが、久しぶりなのにあまりにいつも通り自然な態度だったので、つい最近まで付き合いがあったかのような錯覚をしてしまっていた。

「それよりトリコ、村長に頼まれごとをされたんじゃないのか?」
「おっと、そうだった。猛獣ハントにいかねーとな!」
「ハントってトリコさん、ハンターだったんですか?!」
「おう。言ってなかったか?」
トリコの体格や格好を見て察する人間の方が多かったので、改めて聞かれると逆に戸惑う。
「聞いてませんよ!凄い…!」

「ちなみにココ、」
「お断りだよ」
お前が居てくれるとハントが楽で助かる、と言う前に遮られた。
まぁあまり期待はしていなかったのだが。
むしろさっき小松との会話を遮るように尋ねたのには、ココが小松に自分の過去を話していないのだろうと察するには充分だった。

ふと下を見れば、キラキラした目で小松が見てきている。
「…お前、俺が怖くねーのか?」
どこかで聞いたことのあるような台詞だと思いつつ小松は首を傾げた。
「俺はハンターだぜ?お前を狩りに来たのかもしれねーとか考えないのかよ」
小松に怯えが見られず、トリコの方が首を傾げたいくらいだ。

「ああ!それでしたら僕、司祭のココさんにもてんで敵いませんもん。きっとお世話になってる宿屋の主人にも瞬殺されちゃいますよ!」
そんな自分の弱さなど自慢にもならないだろうが。
「自分で言う事か?」
しかも笑顔だ。

「だって茂松さん、強いんですもん。きっと村一番の力持ちですよ?」
宿屋の主人の話だろう。
確かにこんな小さな子供なら、吸血鬼とは言え半端者であれば、普通の大人に簡単にのされてしまうのもあり得ない話ではない。
つまりは小松を捕えられるココがわざわざトリコに頼むくらいなら、とっとと自分でかたを付けているだろうという認識のようだった。

本当に変わった奴だ。
一般人であっても、ハンターと言われれば勝手に野蛮な印象を持ったり恐れを抱いたりする。
トリコにそんな事を言われても、小松のトリコを見る目はまるで変わる事はなかった。
純粋な憧れの目を向けられるのに悪い気はしない。

「俺のハントに興味あるか?」
「勿論ですっ!ボク、ハンターの人って初めて見ましたし!実際ハントするのってどんな感じなんですか?一度で良いから見てみたいです!」
既にずっと前から傍にハンターが居るのだが・・・まぁ、そこには突っ込まないでおこう。
ココの視線がさっきからずっと痛くて堪らない。

「じゃあ行くか?」
「トリコっ!」
トリコの提案にココの静止がかかる。

「心配ならお前も来いよ」
「・・・・」
言えば案の定、ココは口を閉じた。
何やら難しい顔で考え込んでいるようだ。

「でもトリコさん、ココさんは忙しいんです。それにボク・・・」
「あぁ、小松なら俺が監視しといてやるよ。お前見えねーけど吸血鬼なんだってな」
「うぇっ!?な、何故それを・・・!?」
「お前、鈍すぎるぞ・・・」
驚く小松に逆に呆れてしまう。
さっき自分はハンターであり、狩るつもりならどうするのかという話をしたところなのだ。
そこで既に自分の正体がバレていると察するべきだろう。

だが、ココがそう軽々と口を滑らせる性格ではない事を小松は承知しているのだろう。
「こっ、ココさんっ!?」
慌てて振り返るとココはふーっとため息をついていた。
「昨日ここに戻ってきてからの記憶はあるかい?」
「え?いや、その・・・」
戸惑う表情が全てを物語っている。

「昨日僕とトリコはこの部屋で話していたんだよ」
「そこにお前がいたって訳だ」

「あれ?じゃあボク、お邪魔でしたか?」
そんな話ではないのだが。

「疲れていたし、お腹減ってたんだろう、小松くん」
「あぁ、はい・・・多分・・・」
既にその辺りから記憶は曖昧らしい。
小松の記憶がはっきりしているのは、帰り道の辺りまでだ。

なりふり構わず襲ってくるくらいの空腹でなくて良かったと思う。
下手をするとココの元に辿りつくまでにトリコに殺られていただろう。

「俺の目の前でお前は”食事”したんだよ」
「はぁ、食事・・・・ええっ!?」
気のない返事をした後に、一気に頭に血が上る。

「しょ、食事ってその・・・あの・・・!?」
一体どの食事だったのか。
意味もなくあわあわと手を振る小松は、既に正常な思考回路は働かない。
あれほど疲れていた時に効率よく摂取出来るのは勿論・・・いや、だが流石にココだって人前でそんな事は・・・

「大丈夫。飲む前にトリコはキッチンに避難したから」
「ダチのイく顔なんて見たくねーからな」

一体何が大丈夫なのか。
二人の言葉など何の救いにもならない。
むしろ追い打ちだ。
直前には避難しても、何をしていたか分かるくらいには傍にいたと言っているのだから。

ふらっ
あまりの事に頭が真っ白に焼けた小松は、そのまま真後ろに倒れ込んだ。

「おっと」
ばふっと傍に居たトリコに支えられる。
身体ごと倒れたのに、トリコは片手で・・・いや、手のひらだけで難なく支えてしまった。
その衝撃で小松は失いかけた意識を取り戻したが、実際そのままずっと意識を失っていた方が幸せだったかもしれない。

「お前、ちっせぇ上に軽いなぁ。ちゃんとココにメシ食わせて貰ってんのか?ケチケチした栄養だと成長期逃すぞ?」
手のひらで押し返し、倒れかけた小松をまっすぐ立てるようにすると、そのまま小松の頭に手を置き、そのままスライドさせて自分の腰元に持ってくる。
そう、小松の身長はトリコの腹のあたりだ。

「そんなのとっくに終わりましたよ!」
そりゃ、小松は小柄だが、トリコだってデカ過ぎだ。
だから身長差が開くのは仕方ない事なのだ。

「え、マジで?そんなちっこくてもう終わっちまったの!?」
純粋に驚くから性質が悪い。
けれど、悪意がなくたって傷つくものは傷つくのだ。

「ううううるさいですよ!ボクだって好きで小柄な訳じゃありませんっ!トリコさんやココさんと一緒にしないで下さいっ!」
「あー・・・いや、まぁ俺らは別としても・・・腰の曲がったしわしわの村長のじいさんすら、もうちっとデカかったような・・・?」
トリコの言葉にますます小松は頬を膨らませる。

「トリコ、あまり小松君をからかうな。」
溜息と共にココが間に入った。

「大丈夫、小松君。男は二十歳までは伸びるって言うよ?流石に僕らほどは無理だとは思うけど・・・ね?」
二コリと笑いかけると、小松はぎろっと二人を睨みつけた。

「僕はもう25歳ですーーーーーっ!!!!」
「「えっ」」
驚きは、二人同時。

「もうっ!ココさんまで今更何言うんですかっ!!」
ぷりぷりと怒っているのだろうが、その仕草はとても二十歳を超えた大人だとは思えない。

「俺とタメ・・・?マジかよ・・・」
ポツリと呟いた一言に、小松の方こそ驚いた。
自分を見る為に傾けられた首は、かなり下へと曲がっていて苦しそうだ。
かく言う見上げる視線の小松だって、首が疲れる。

「・・・何食べたらそんな大きくなるんですか・・・」
ハンターってむしろ大きな人ばっかり?
ハンターに初めて会う小松には、基準が分からない。

「あの、小松、くん・・・」
ココは恐る恐る声をかけた。
「何ですか、ココさん?」
振り返る小松の目は大きくて、キラキラしていて、どこか少年のように純粋で。

「キミ、両親が亡くなったのは・・・?」
「5年前です。丁度20歳の頃ですね。流行病でぽっくり。まぁ、遅くに出来た子供ではあったし、ちゃんと身取る事が出来たからそんなに悔いはないです」
「その後、前の司祭に・・・」
「ええ、流石に父の仕事である鍛冶を引き継ぐには未熟でしたし、元々鍛冶屋は村にもう一件ありますし。
十代の頃料理の方に興味があると言ったら、父が僕の為に包丁を作ってくれて・・・それが、形見にもなった訳ですけど。
その後、司祭様に就職先を紹介して戴いて。宿屋で働きながら司祭様のお手伝いも少し」
そう言えば、家を継げって言われた事なかったなぁ、などと呑気に呟いている。

「ええと、つまり君は、成人していたのかな?」
「今更っ!?それ、今更聞くんですかっ!?」
「お前、知らなかったのかよ?」

――そう、5年も前に。大変だったね。
――辛かったね。でも、頑張ったんだね。
――今後は夜中の独り歩きはしない事。良い?
――門限は7時。周りが真っ暗なようなら迎えに行くよ。
ココの言葉を思い出す。

「あのう・・・もしかして、ココさんの中で僕は未成年だったんですか?」
あれは、小さい頃に両親を亡くし、幼いまま司祭に拾われて育った子供を憐れむ視線だったのだろうか?
小さいのに頑張っていたんだね、と。

胡乱な眼で見上げる。
ついっとココは視線を逸らせた。
「やっぱり!!いや、そりゃボクだってハッキリとは言いませんでしたけどっ!」

まさか、ココに子供扱いされているとは思わなかった。
時折・・・本当に時折ココの慈しみに溢れているような視線に気づいてはいたが、それはココが神父だからだろう。
神籍に身を置いているから、誰にでも慈愛あふれた視線を送るのだ、と。そう思っていたのに。

「ご、ごめんね、小松君・・・君があまりに擦れてなくて若く見えたから・・・」
「おいおい・・・」
「トリコだって思うだろう?今時、12,3歳の子供だって、小松君ほどの可愛げはない」
「ちょっとちょっと!二人の中でボクは何歳だと思われてたんですかっ!」
慌てて小松は待ったをかける。
未成年に見えるとからかわれる事は今までにも何度かあったが、流石にその発言は看過できない。

「え、大きさからして10かそこら?」
「トリコさんと一緒にしないでくださいっ!」
「俺と一緒だったらもっと若いぜ?」
当たり前のように言うトリコは、やはり幼い頃から随分と大きかったのだろう。
だが、10歳はいくらなんでも酷過ぎる!
一般的に言ったって、10歳はもっと小さい筈だ・・・多分。

「僕はもう少し上だと思ってたよ!大人びた言動も時々あったし」
慌ててココが口を挟む。
それで12,3歳ですか・・・
しかも時々って事は普段は大人びてないって言ってますよね?

「それ、ぜんっぜんフォローになってないと思います・・・」
がっくりと小松は項垂れた。
 

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プロフィール
HN:
波竹 きみる
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
年齢 :トリコより上
身長 :小松より下
性別 :リンと同じ
星座 :ココと同じ
血液型:サニーと同じ
視力 :ゼブラと同じ
足のサイズ:節乃と同じ

トリコより上で小松より下って何か凄くね?と独りでテンション上げてる可哀そうな大人
カウンター
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