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五月で買えなかった本があったので、ちょっと今日シティに行って買ってきました。
トリコサークルがまさかの2サークルしかなくて、一瞬パンフで見つけられなくて焦りました。
五月はプチオンリー効果だったのか・・・!?
ちょっと残念でしたが、目的の本は買えたので満足v
以下は狡い男とは別のココマです。
ジャンプネタバレを含みます。あ、100回の方ですが。
ちょっと大人向け内容も含みますので注意!
もうこれがリク消化って事で良いんじゃね・・・?
「やぁ、小松くん。久しぶり」
煌めくような笑顔で告げられ、思わず見惚れてしまう。
「お、ひさしぶり、です・・・」
それでも不信感を抱かれたくなくて、何とか言葉を紡いだ。
身長差があるのは楽だ。
小松が真っすぐ前を見ていれば、ココの顔は視界に入ってこない。
これほど身長差に感謝した事は今までなかった。
けれど時折小松の目に映るのは、ココの引き締まった腹や腕。それに腿。
ぴったりとしたボディスーツは歩くだけでもそのしなやかな筋肉の動きを小松に嫌という程見せつけてくる。
横を歩いているだけでふわりと漂う匂いにくらりと目眩がしそうになる。
何でこんなに良い匂いなのか。
同じ男なのに小松とは大違いだ。
逃げてね、小松くん。
もう二度とボクに会わないように。
そうじゃないとボクは…
ココに言われた事を思い出す。
いや、けれどまさか。
これから行くのはトリコの家。
何より皆がいる場所だ。
途中までは二人きりとは言え、後でトムやマンサム達とも合流する。
「どうかしたかい、小松くん?」
緊張する小松をよそにココは涼しい顔だ。
「いえ、何でも…」
そうだ、流石にそれはない。
同じ電車に揺られながら、小松は極力窓の外に視線を泳がせた。
ココに会うのは久しぶりだ。
あの最後の別れ以来、最近まで小松はココと連絡すら取らなかった。
ココの言葉がずっと胸の内を燻っていたからだが、トリコの家に招待されたから、とココから電話があった時は、ココは以前の事など無かったかのように振る舞っていた。
だからだ。
思わず了承してしまったのは。
------トリコの新しいスウィーツハウスに招待されたんだ。通り道だし、途中から合流して一緒に行かない?
丁度小松もセンチュリースープを持ってきてほしいとトリコから連絡をもらったところだった。
了承した後でココの言葉を思い出し、慌てて他のメンバーに連絡を取ったのは唯一の保身にして悪あがきだった。
場所や時間の関係から、待ち合わせはトリコの家の最寄駅と決まったが。
窓の外を見ながら、ポツリポツリとグルメタウンやアイスヘルの事を話す。
決してココの方は見なかった。
見た瞬間、何かが変わってしまう気がしたから。
「…このままだと、随分早く着いてしまうね」
「そう、ですね…」
二人とも律儀な性格をしているからか、少し早目に待ち合わせ場所に着くような汽車にする事にした。
本数が少なく、最初から汽車の到着予定はトム達との待ち合わせの30分以上前だったにも関わらず、ココも小松も更に互いが待ち合わせより早く来てしまっていた。
すぐに汽車に乗ったが、このままだと、トリコの家の最寄りの、トム達との待ち合わせ場所に着くのは一時間以上前だ。
明日ココに会うと思うと緊張して眠れなかった。
小松が早かったのは早めに着いて、気持ちを落ち着かせるため。
まさかココが先に待っていたとは予想外だったが。
「でも、もしかして皆さんも早めに来て待っているかもしれませんよ?」
「…どうかな。少なくともマンサム所長とリンちゃんは遅れると思うけどね」
「えぇ?それって占いですか?」
「僕は本人の電磁波を見ないと占えないよ。けど、女性の準備が念入りなのと、大酒飲みの朝が弱いのくらいは占わなくても分かるさ」
「ははは…」
ココの言葉にドキリとさせられる。
今、ココの目の前にいるのは小松だ。
占おうと思えばいくらでも小松の事など判るのだと。
言外にそう宣言されているようだった。
ガタンゴトン
ガタンゴトン
規則的な揺れに、次第に小松の瞼は重くなる。
さっきまでは何とか話を続けようと話題を振って下らない事を話していた。
決して視線が合う事はないけれど、話していると考え込まずに済んでいた。
だが、小松は昨夜眠れていないのだ。
ふとした瞬間に会話がなくなり沈黙が落ちると、途端に身体が睡眠を欲してしまう。
「眠って良いよ。着いたら起こしてあげるから…」
「すみま、せん…ボク、眠ってなく…て…」
優しく囁かれた声に導かれるまま、小松はその大きな瞳を閉じた。
「おやすみ、小松くん」
甘い香り。
爽やかさとは程遠い、濃くて淫蕩な香りに包まれて小松は目を覚ました。
「おはよう、小松くん。今起こそうと思ってたところだよ」
見下ろされ、ゴシゴシと目を擦った。
確か自分は汽車に乗っていたはず。
目覚めたのはベッドの上だ。
まさかトリコの家なのだろうか?
状況が判断できず、キョロキョロと辺りを見渡す。
内装はシンプルで、ごく普通のシティホテルのようだ。
聞いていたスウィーツハウスとは随分違う。
それにココ以外に人がいない。
「ここは…?」
「待ち合わせの時間まで随分余裕があったから、入っちゃった」
入っちゃったって…どこに?
聞き返す前にココの手が小松の肩にかかった。
「僕と最後に会った時の事、覚えてる?」
どさり。
小松はベッドに逆戻り。
肩に置かれた手を見て、そのまま視線をココの腕を辿る。
肩口の辺りでその視線が止まった。
「覚えてる、小松くん?」
形の良い唇に視線を吸い付けられる。
忘れる訳がない。
君のことが好きなんだ。
だから受け入れるつもりがないなら逃げてね、小松くん。
もう二度とボクに会わないように。
二度と視線を交わさぬように。
そうじゃないとボクは…
身を屈め、小松の動かない視界にココが入ってきた。
その顔は色に満ちていて、瞳は強い意志を感じさせる。
「あ…」
小松はココから顔を反らせない。
身体同様視線までココに縫い止められた。
「約束通り、君のこと、全部丸ごと食べちゃうよ」
ココは殊更ゆっくりと身を屈め、小松の唇を奪った。
「こっ…ココさんっ…!トリコさんちにはっ…!?」
「大丈夫、まだ時間はあるよ」
「でっでも待ち合わせがっ!」
「ねぇ、小松くん。ボクは言ったはずだよ。受け入れるつもりがないなら、君はボクに会うべきじゃなかった。どうして断らなかったの?」
「だって…」
ココさんが、あまりにいつも通りだったから。
それは言い訳にはならないだろうか?
今までだってココはずっと優しかったし、時にはぐさりとくる事も言うけれど、それは小松を思っての事。
こんな激しく色づいた視線を向けられた事なんてない。
それこそ告白された時だって、からかわれているのかもしれないと疑ったくらいだ。
「簡単なんだよ、小松くん。ボクが君を落とすなんて。だから、今日僕に会う事を選択した時点で、君がボクのものになるのは確定事項なんだ」
「ど、く…?」
「使っても良いし、使わなくても良い。どっちでも良いんだよ、そんなのは。僕の存在そのものが、君にとっては毒なんだから」
宣言した後のココはもう、容赦してはくれなかった。
「ふぅっ、あ…っ」
「気持ち良くしてあげる。今日はいっぱい気持ち良い事をしよう」
「やぁっ…」
「嫌ならこんな反応はしないでしょ?ほら、もう立ち上がってボクに触ってほしいって擦り付けてきている」
「あっ、んんっ」
勝手に蠢く身体を抑えられない。
「好きだよ、小松くん。もう今日からは隠さない」
ココに見つめられただけで小松はもう抵抗出来なかった。
ただココの言葉を受け入れ、ココの手を、身体を受け入れるだけ。
それだけでもう小松の身体も心もいっぱいいっぱいだった。
いや、むしろ。
「あっ、あふっ…」
「…ん?なんだい?」
「溢れ、ちゃ…!」
パヂュッ
打ち付けられた腰から、接合部からとろとろと内腿を雫が伝う。
「そう。じゃあ零れないように頑張って受けとめてね」
受けとめて、受け入れて、いっぱいになって零れ落ちるほどの愛を。
その零れ落ちる分すら勿体ない、と更に器を大きくして受け入れてくれる。
「じゃ、奥…零さないよう、もっと奥に下さい…」
ぎゅっと小松はココにしがみついた。
「…うん」
じわじわとココの胸に広がる気持ちをなんと表現すれば良いのだろう。
小松がどう思っているかなんて、最初から分かっていた事なのに。
実際大した抵抗もなく、むしろ積極的に受け入れてくれる様子を目にすれば、また違った感慨がココの胸を満たす。
溢れるほどの惜しみない愛と情熱を、一滴残さず奥の奥まで受け入れて。
「いく、よっ…!」
小松が大きく足を開いてココの腰を引き寄せる。
思いの丈を込めてココは小松の中に全てを注ぎ込んだ。
「大丈夫かい、小松くん?」
「う~~~・・・」
「痛い?」
「いえ・・・痛くはないですけど・・・まだ中に何か挟まってるような異物感があります・・・」
「ふぅん?出した分はちゃんと掻き出したんだけどね」
「うぁっ・・・い、いえ、そうではなく・・・・」
ココを受け入れた部分が疼く。
これは使い慣れない場所を使ったからか、それともココの毒のせいなのだろうか?
未だジンジンと痺れるソコが、ついさっきまでココを受け入れていた事を如実に知らせてくる。
「その内慣れるよ・・・嫌でも、ね」
「そう、ですか・・・・」
ココの言葉に真っ赤になって小松は俯いた。
「・・・そろそろかな?」
ふとココが時計を見上げる。
「よお!久しぶりだなァ、小松!」
「トムさん!!」
ひょこっ、ひょこっと少しぎこちなく駆けていく後ろ姿に、ココは一人笑みを深めた。