書きたい時に、書きたいものを、書きたいだけ。
そんなココマ中心・小松受トリコブログ
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蛇足かなーとも思いつつ。
「ねぇ、小松くん。キスしようか?」
昨日の今日でそんな事を言われ、思わず仰け反る。
確かにもう受け入れている部分はあるにはあるが、それにしたって未だ昨夜の恥ずかしい思いも消えないままに言われれば、また同じ事をするのか、と勘ぐっても仕方ない事だろう。
でも今は昼間。
小松はココをじっと見つめた。
ココがどういうつもりで言っているのか見極めようとするも、優しいのか人が悪いのか、やんわりと弧を描く唇や目からは察する事が出来ない。
むしろそうして悩む小松を見て楽しんでいる風でもある。
「…首から上へのキスなら良いですよ…」
伺い見ながら慎重に答える。
昨日の事があるので確かに照れが先にきてしまうのだけれど、普通のキスなら小松だってしたい。
そんな小松を見てココはクスクスと笑った。
「ココさんっ!」
「ごめん、ごめん。けど、そんなに不安なら両手をボクの首や頭に回してしっかり捕まえておくと良い。君が捕まえていたいなら、いくらだって捕らえられに行くよ?」
楽しそうに身を屈め、額にキス。
本来なら小松はここで気付くべきだった。
「…なら、良いんですけど」
そう答えたのが運の尽き。
「わーっ!なっ、ちょ、なっ…!ココさんっ!キスって!」
しっかりとココの首に腕を回しながら慌てる小松に笑顔で告げる。
「小松くんが捕まえていてくれるから、約束通り、首から上にしかキスしてないでしょう?」
そう言いつつも自由に身体を這い回るココの手を阻止出来ないまま、小松は再びココに翻弄されることになったのだった。
* * *
おしまい
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