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書きたい時に、書きたいものを、書きたいだけ。 そんなココマ中心・小松受トリコブログ
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今度こそ本気でリク消化です。

もうとっくに気づいている人もいるでしょうが。
作品にタイトルをつけるのがとっても苦手です。
ブログもいつもタイトルは会話の一行目のようになっています。
作品名を書かなくて良いって楽~♪
ブログって素晴らしい!

だからよっぽど長くならなければ基本は読み切りで書くんですが。
そして長くなったらパロのようにカテゴリで分けちゃうんですが。
半端に続きそうなものは、分かりやすくタイトルがないとなーとも少し思った訳で。
でもタイトルをつけるセンスは基本的にないので、唐突にタイトルが変わる事もあるかもしれませんよ。




お茶を入れて、リビングに戻る。

「小松くん、こっち」
既にソファーに座っていたココがおいで、と招き寄せた。

テーブルの向かいにはもう一つソファーがあるのだけれど、お付き合いをする事になった二人には不要のもの。
言われるがまま小松はココの隣に腰を下ろす。

ココと一緒に過ごすのは幸せな事だけど、こんな時小松はどんな話をして良いのか分からなくて戸惑ってしまう。
肩を抱いてそっと引き寄せられるがままココの胸に頭を預けて、邪魔になってしまったお茶は、零さない内にテーブルに置いた。

「ココさん・・・」
ちらりと見上げると、凄く優しい顔をしたココが小松を見つめている。
「なぁに、小松くん?」
答える声がいつもより甘い気がするのは気のせいだろうか?
そしてその目線も。

「~~~~~何でもないです・・・・」
ぽすっ
結局何も言えなくて、小松はそのままココの胸に逆戻り。

すると、ちゅ、ちゅ、と顔中に降るようなキス。
額に、瞼に、頬にといくつもキスが落ちてくる。
「・・・可愛い、小松くん」
緊張でぎゅっと目を瞑ってふるふると震える小松の唇が、そっとココのものと重なった。

柔らかい感触。
けれど小松にはそれを味わう余力がない。
ぎゅっとつぶるのは目だけではなく、緊張した小松は歯を食いしばり唇までもギュッと閉じてしまうのだ。

閉じられた唇を名残惜しそうに舐めるココの舌に気付いているのかどうか。
真っ赤になって震える小松は確かに可愛い。
しかし、可愛いだけでは満足できないのも確か。

「ねぇ、小松くん・・・・良い?」
「う・・・」
うっとりと見惚れてしまいそうな顔と声音で尋ねられ、小松は思わず口ごもった。

ココが何をどういう意味で尋ねたのかは理解しているつもりだ。
だが、小松はどうにも踏ん切りがつかなかった。

優しいココはいつでも君の心が決まるまで、と待っていてくれている。
待たせているとの自覚も十分あるのだが、それでも怖いという気持ちが消えてくれない。

だって自分は男なのだ。
キスは良い。
唇で男女の差などあまりないだろう。
だが、いくら小さいとは言え、服を脱いで裸を曝せば嫌でも女とは違う部分が目についてしまう。
柔らかい胸や尻など、女性的な部分はありはしないのだ。

いっそ暗闇の中ならば・・・とも思うが、ココ相手ではそうもいかない。

女性的な魅力がないなら、男性的な魅力としてはどうか?
それでなくとも小さくて貧弱な身体だ。
男としても見られて自慢出来るような体格ではない。
まして、ココ相手になど。

ココの魅力は嫌という程感じている。
優男と称されるだけあって、人当たりは良くて格好良い。
体格にも恵まれている。
たまに口を突く毒舌も、優しいだけじゃないピリリとしたスパイスのようなもの。
ココの魅力になりこそすれ、幻滅する要因にはなり得ない。

本人は毒を気にしているようだが、それを知らない一般人にはパーフェクトな存在だろう。
そして、毒を知っていても気にならない小松にとっても、ココは出来過ぎた恋人だった。

そんな完璧なココが、小松を望んでくれている。
喜んでい良い事なのだけれど・・・体格だけに留まらない、あまりにも違い過ぎる差が小松に二の足を踏ませていた。

ココにもそんな小松の悩みは分かる。
電磁波が迷っている。
小松も悪いと思っているのか、素直に口にも出してくれた。

だがそんな悩みはそもそも無用のものなのだ。
だって小松を腕に抱いて唇を重ね合わせるだけで、こんなにも身体が熱くなっている。
今すぐにでも抱きつぶしてしまいたい程だ。
けれど、それと同時に大好きなこの恋人を大切にしたいと思うのも確か。

どうしたら杞憂だと分かってくれるのだろう?
今までも何くれとなく言葉を尽くしてみたし、小松が吹っ切れるまで待っていようとも思っていた。
だが何度もお預けをくらっており、なかなかにココも限界が近かった。

「じゃあキスだけ・・・キスしかしないから・・・それならもう少し良いかい?」
ココもいきなり最後までとはいかずとも、そろそろステップアップしたいところなのだ。
身体だけが目的の付き合いではないが、心だけじゃなく身体も全て手に入れてしまいたい。
そして何より、小松の不安を払拭したい。

「も、もう少しって・・・」
さっきもキスをしたじゃないか、との言葉は、ココに唇を指の腹で撫でられて出てこなくなる。
「とりあえず、この可愛らしい口がボクを拒むように閉じられなければ良いんだけど」

------ねぇ、僕を受け入れて?

耳元で囁けば、ぶるっと小松の全身が震えた。


 


そっと顎を持ち上げれば、ココの言葉に真っ赤になって頬を染めた小松と視線が合った。

むしろ視線だけで犯されているようだと小松が感じるくらい、色に満ちた視線。
上気する頬を抑えられない。
じわじわと身体が火照り、視線を逸らす事も出来ない。

結局小松が躊躇ってしまうのは、ココに幻滅されるのが怖いから。
求められて嫌な訳がない。
小松もココとキスがしたい。
本当は少し怖いけれど、出来ればそれ以上も望んでいるのだ。

「僕の目は都合が良いから・・・このままの沈黙は、了承ととるよ?」

電磁波で判断されるが、ちゃんと自分で意思表示をしたい。
小松は改めてココの目を見て、ゆっくりと頷いた。

 

うっすらと戦慄きながらも開く唇に、ココのそれが重なる。
ぎゅっと目を閉じてしまうも、その時には既にココの舌が小松の歯列を割って入りこんでいた。

「んっ・・・む・・・」
深く舌を絡ませ合うキスに、喋る事もままならない。
キスだけでと譲歩してくれるココに申し訳なく思い、小松は自ら積極的に舌を絡めた。
緊張で力が入っていただけの身体は、一度ココを受け入れてしまえば、驚くほど貪欲にココを求めた。

気持ち良い。
キスがこんなに気持ちが良いとは思わなかった。
最初こそ自分以外の舌が自分の口内を這いまわる事に違和感を覚えたが、それがココの舌だと思えばもっとして欲しいとすら思ってしまう。

口の中を舐め回されて、頭がぼんやりとしてくる。
うっすらと目を開けると視界までぼんやりとして、涙が浮いているんだと分かった。
ゆっくりと唇が離れていき、舌で涙を拭われた。

「はっ・・・!」
深いキスが終わりを告げ、小松は深く息を吸った。
ココはその間もずっと小松の頬を撫でている。

唇が顔から離れていったと思えば、チュウっと首筋に吸い付かれる。
強めのそれは小松の首に赤い跡を残した。
それを確認したココは、少し強すぎたかと労るように舐める。
「んっ…」
背筋まで震えてしまい、ぎゅっとココにしがみ付いた。

ココの唇は更に下へと移動する。
「ココ、さん…?」
小松が着ているのは普通のワイシャツだ。
そんな首まわりが開いたものではないことに疑問に思い、視線を下へと向けると、既にココの手によってボタンが半ばまで外されていた。

「わぁっ!ココさんっ!キスだけって…!」
ボタンを外すココの手を慌てて阻止する。
脱がされているのに全く気付かなかった。

「うん」
悪びれもせず答えたのは、手を止めてくれるつもりか、それとも何か企んでいるのか。
素直に小松は自分の望むように受けとった。
だって、キスしかしないって言ったんだから。

「だったらどうしてぬっ、脱がすんですかっ…!」
少しの恨みも込めてココを睨む。
「それは…小松くんのココにもキスしたかったから…だよ」
言うと今度は小松の鎖骨に唇を当てた。
「あっ…」
鎖骨の窪みを舌でなぞられて思わず声が出る。

「ねぇ、小松くん。ボクはキスしかしないよ。けど、君が好きだから、君に触れたくて、ボクの手は勝手に君を求めてしまうんだ」
「そっそんなの、狡いっ…」
「うん…だから、君が僕の不埒な手を捕まえていて?小松くんに捕らえられれば、僕は君の手を振りほどけない。そうしたら、約束通りキスしか出来ないだろう?」
そう言ってココは自分の手を小松の指に絡めた。

きゅっと握り返されてココの笑みが深まる。
それは小松が了承した証。
とりもなおさずこの手が振りほどかれた時は、ココの手が小松の身体をはい回る事を意味する。

「ココさんは狡いですっ…!」
指と指を絡めていれば、それ以上離れる事もない。
「うん。でも、こんなに狡い男を好きになっちゃったのは小松くんだから、諦めてね」
一メートルも離れてない距離でそう言うとココは小松の唇にキスを送った。

 

 

  *  *  *


ココは約束を守る男ですよ。


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波竹 きみる
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自己紹介:
年齢 :トリコより上
身長 :小松より下
性別 :リンと同じ
星座 :ココと同じ
血液型:サニーと同じ
視力 :ゼブラと同じ
足のサイズ:節乃と同じ

トリコより上で小松より下って何か凄くね?と独りでテンション上げてる可哀そうな大人
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