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書きたい時に、書きたいものを、書きたいだけ。 そんなココマ中心・小松受トリコブログ
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・・・・という夢を見ました。
仕事帰りの電車で、ミリオンドリームの広告のチラシとか見てたからかなぁ。
100万くらい当たったら、引っ越したいです。
もうちょっと職場に近いところに。綺麗なところに。
よし、宝くじ買いに行こう!
ちなみにくじ運は、当たりのが多い中でも外れを引けるくらいハズレに愛されています。(ダメじゃん)
昔は”はぁ?そんなのは元締めが儲かるように出来てんだから、金かけるだけ無駄なんだよ”と高校の数学で宝くじで使った金が戻ってくる確率を計算する問題を解いてますます頑なに思っていたのに、最近”宝くじは夢を買ってるんだ!”というオトナの屁理屈が分かってきました。
ま、私が夢を買うのは専らイベント会場ですけどね!

話は変わりますが、トリ誕が近いですね!
なんかトリコマ的なものを書きたいんですが、なかなか思うように行きません。
当日まで粘ってみようかと思います。

以下はそんな上手くいかなかったトリココマ?
むしろトリコ好きにはちょっと・・・(汗)
ココマかもしれない・・・・・?
しかも最初アレですが、ちゃんと小松受ですので!・・・と主張してみる。

 

トリコが特別だった。

自分で言うのは何だけど、ボクの交友関係は狭い。
四天王と呼ばれる仲間と、その妹。
困った奴らだと思いつつも自分が無条件で信頼のおける人物など、片手で足りる程しかいなかった。
そしてそれがボクの全て。
信頼のおける人間としか話もしたくない。
実際、ボクがグルメフォーチュンに落ち着くまでは、それ以外は全て敵だったのだから。

ボクとキッスと、たまに訪れる四人の友人。
ボクの世界はそれだけで回っていた。

少ないながらも、その友人達が好きだった。
けれど、たった一人。
トリコだけが少し特別。

何故だろう?
お互いが独立した他人同士。
性格も傍目から見れば全然違う。
けれど、何故かトリコとは波長が合う。
ずっと一緒にいても苦じゃない。

年が一番ボクと近いからだろうか?
言わなくてもお互い視線だけで言いたい事を把握出来たり、あれ、それなんて代名詞ばかり使われる言葉を理解できたり。
時には視線すら交わさず気配だけで相手の考えが分かった。

「キモい!お前らは熟年夫婦か!」
なんてサニーには言われたけど、同時に
「けど、美しい・・・!」
なんて称賛もされた。

あぁ、ボクにとって、トリコだけは特別なんだと。
実感した瞬間でもある。

実を言えば、トリコには少し憧れていた。
勿論、当人に言った事がなければ、言うつもりもない。

年下で、食いしん坊で、悪気なく食糧庫を空にしていってしまう困った友人。
手のかかる弟・・・とは少し違うかもしれないが。

トリコの心の扉はいつでも開いていた。
ボクの扉はいつも閉じていた。
庭で育った僕達は、人間の汚い部分を見過ぎてしまった。

なのにトリコは臆せず他人と関わりを持つ。
勿論あからさまな下心を滲ませている相手は論外だが、人間なんて良い人の皮を被っていたって、何の拍子に態度を変えるかなんて分からないのに。
トリコは恐れない。
己が傷つく事も、己が傷つける事も。
何度も傷つき、何度も傷つけられるところをボクは見た。
それでも何度も、何度も。
諦める事をしない。
それが疑問でもあり、そして羨ましくもあった。

ボクも少しはトリコのようになりたい。
引きこもりだったボクが占い師をしてみようと思ったのも、トリコの存在のお陰だ。

トリコの事は好きだ。
多分、他の友人とは少し違った意味で。

だからと言ってそれが劣情を催すかと言われれば、そうじゃない。
一緒に居ても苦じゃないが、一緒に居なくても苦じゃない。
毎日会っていても飽きないが、ずっと会っていなくても寂しくない。
連絡を貰ったら返事を返すが、ずっと連絡がなくても心配しない。

トリコは困った奴で、ボクの憧れで、そして・・・ボクの分身・・・なりたかったもう一人のボクのような
あぁ、もしボクがトリコだったなら、こう行動するだろうな、なんて良く考える。
だからこそ、トリコの考える事は自然と分かるようになった。

羨ましかったのかもしれない。
トリコは自由で、ボクは雁字搦め。
トリコは恐れず、ボクは怖がってばかりいる。

ボクの一方的な思いかもしれないけれど、ボクとトリコは正反対でありながらイコールで結ばれていた。
違う人間だけど、同じだった。

 

だから。

 

「俺、小松が好きだ」
トリコがボクに向かってそう言った時、ボクは戦慄した。
トリコが違うものになってしまう・・・ボクの中のイコールが崩れる気がして。

その”好き”は友情でないものだった。
ぐぁっと、殺意にも似た何かがボクの胸の内に溢れる。
「ボクだって、小松くんが好きだ」
トリコを見据えてそう言った。

小松くん。
トリコが連れてきた料理人。
彼は、ボクの五番目の友人になってくれた人だ。
占い師を始めても表向きにドアを作っただけで、その実ちっとも開ける気がなかったそのドアを開けて入ってきた唯一の人。
ボクの心の扉が、張りぼてや壁に描いた絵なんかじゃないと教えてくれた人。

けれど彼は一般人。
ちょっとした怪我で命を落とすかもしれないし、全然体力もないし、注意力も散漫だし、小さいし、けど声やリアクションだけは大きいし、何もかもがボクと違い過ぎていた。

だから、一緒にいても苦じゃないけど、君の姿が見えないと不安で胸が苦しくて。
毎日会っていると楽しいけど、ずっと会っていないと寂しい。
連絡を貰ったら嬉しくて返事を返すけど、連絡がないと心配でたまらない。

ボクは小松くんに憧れない。
ボクは小松くんになりたい訳じゃない。
ボクと小松くんは決してイコールには成り得ない。

「・・・同じだな」
「・・・同じだね」
トリコの台詞にほっとしている自分がいた。
まだトリコとボクはイコールで繋がっている。

「どうするよ?」
「え、どうするって・・・?」
トリコの言葉が分からずに、また不安が胸を渦巻く。

「だから小松だよ」
「小松くんがどうかしたの?」
「お前なぁ・・・」
聞き返せば、トリコは盛大にため息をついた。

昔はトリコの言いたい事なんて、目を見るだけで分かった。
けれど今は分からない。
どうしてお前はそんな猛獣を狩る目をしているんだ・・・?

「・・・渡さないよ」
自然とそんな言葉が口をついた。

「そりゃ、お前の決める事じゃねーよ、ココ」
「煩いな」

今度の台詞はボクに正確に伝わった。
選ぶのは小松だ、と言外にトリコが言う。
トリコは困った奴だ。
けど、こんなにムカついたのは初めてだった。

そう、トリコとボクはイコールで。
行動に移すか移さないかという違いこそあれ、考えている事はお互いに良く分かる。
そしてトリコの信条は思い立ったが吉日。
悔しいけど、行動力には大きな違いがある。
ボクはそれを事実として受け止めていた。

「よしっ!俺、ちょっくらホテルグルメに行ってくるわ」
「・・・・」
行動しないボクには、トリコを止める術を持たない。
視線だけの制止など、トリコは黙殺してしまった。

「じゃあまたな、ココ!」
ちゃっかり出した食事を全て食べきって、トリコはボクの家を出て行った。

トリコと同じなのは安心だった。
けど、今後は同じだからこそ安心出来ないのだ、と気づかされる。

トリコは一度決めたなら、即行動に移す。
逆に自分はなかなか心を決められず、行動に移すのにも時間がかかる。

けれどボクは今からホテルグルメに行くつもりはなかった。

「・・・ま、渡さないとは言ったしね」
小松くんをトリコに独占される?
そんなの、冗談じゃない。
なかなか心を決められない自分だが、一度決めたならそれは曲げない。曲げられない。
熟考を重ねた上での結論なのだ。
そう簡単にフラフラ揺らぐような生半可な気持ちではない。

トリコは特別で、イコール。
けれど小松くんは特別で、唯一無二。

ばさり
窓の外に黒い羽根が見え、キッスが戻ってきたのだと知る。

出迎える為に立ちあがり、ガチャリとドアを開けた。
「やぁ、小松くん。いらっしゃい」
「こんにちは。少し遅くなっちゃいました」

「全然構わないよ?」
笑顔で客人を迎え入れた。

「あれっ?もしかして、トリコさんも来てるんですか?」
入室したとたん目に入る食器の山に、小松くんが目を丸くする。

「あぁ・・・来てたんだけどね。ついさっき帰ったよ。本当、気まぐれな奴だよね」
思い立ったが吉日。
けれど今回ばかりはそれが裏目に出たようだ。

トリコの目的を知ってはいたけれど、トリコはボクに何も聞かなかった。
せめて一緒に行くかの一言があれば、一応はフェアにこれから小松くんが来るから行かない、と答えてやったかもしれないのに。

「あはは・・・まぁ、トリコさんですから。けど残念だなぁ・・・もう少し早ければ会えたかもしれないのに」
ちぇっと唇を尖らせる小松くんを見て、やはりトリコを羨ましく思う。
これだけ思われているだなんてズルイ。

思わず尖った唇を摘まんだ。
「ふやっ・・・!?」
「小松くんはボクだけじゃ不満かい?」

「ととととんでもないっ!元々今日はココさんに会いに来たんですからっ!」
ボクの気を悪くしてしまったか、と小松は慌てて手を振った。
ついでにトリコさんにも会えたら良かったなぁってだけですっ!と必死に全身で言い訳する姿が可愛らしい。

「じゃあお茶でも淹れよう・・・・とその前に後片付けをしなきゃいけないから少し時間をくれるかい?」
「いいえ。ボクはそんな悠長に待てません」

「えっ?」
まさかそんなに忙しかったのか、と振り向いた。
顔だけ見てすぐサヨナラなんて、悲し過ぎる。

「ボクは気が長い方じゃないので、早くココさんとお話したくてたまらないんです。だから手伝わせて下さい」
にっこりと笑顔で小松くんは答えた。

トンボ帰りする訳じゃない。
お茶が欲しいんじゃない。
小松くんはボクとの時間を望んでくれている。

「えぇと、じゃあ、手伝ってくれる・・・?」
ボクを幸せにする魔法の言葉。
ボクは嬉し過ぎて小松くんを直視する事も出来ずにあさっての方向を見ながらそう言った。

「勿論!二人でした方が早く終わりますよ!」
ぽん、と気軽な友人のように小松くんが触れてくる。
そんな簡単な接触に酷く胸が弾んだ。

小松くんが傍にいると、ボクはいつもハッピーになれる。
ただ少し話すだけ、友人としての付き合いをするだけで毎回ボクの心臓は破裂寸前だ。

ただ傍にいれる幸せ。
時間を共有できる幸せ。
そんなものに浸って幸せを噛みしめるボクにとって、トリコの行動は飛躍し過ぎていた。

ボクとトリコはイコール。
トリコの考えそうな事は、言葉にしなくても大体分かる。
そしてその考えをすぐ実行に移してしまう性格も。

「・・・・けど、やっぱりボクはまだしばらくは友達で居たいかなぁ・・・」
じゃないと心臓が持ちそうにない。
今ですら跳ね上がった鼓動を押さえつけるのに苦労しているのだから。

「何か言いました?」
「ううん、なんでも」

いずれ、自分も行動に移したいと思う時がくるかもしれない。
けれど今はその時じゃない。

今ある幸せを噛みしめたい。
ゆっくりと味わいたい。
急速に変わっていくにはまだ早い。

トリコが止まらないなら、ボクがその時がくるまでは制止をかける。
今後しばらくはどうにかしてトリコの邪魔をしてやる、とボクはこっそりと誓ったのだった。


  *  *  *


思い立ったが吉日なトリコ
分かっちゃいるけど、ゆっくりいきたいココ

トリコとココは仲が良いのが好きですがトリココだとココの世界が閉じたままだから、ココにはもっと外を見てほしいと思います。

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プロフィール
HN:
波竹 きみる
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性別:
非公開
自己紹介:
年齢 :トリコより上
身長 :小松より下
性別 :リンと同じ
星座 :ココと同じ
血液型:サニーと同じ
視力 :ゼブラと同じ
足のサイズ:節乃と同じ

トリコより上で小松より下って何か凄くね?と独りでテンション上げてる可哀そうな大人
カウンター
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